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■ にいがた「水と土の芸術祭」2009(その2)

(にいがた「水と土の芸術祭」2009(その1)からご覧ください)

新潟市域で開催されている「水と土の芸術祭」2009を見てきました。今回は、おもに野外に設置されている作品を中心に、2回に分けて紹介します。私の特におすすめの作品には、★印をつけましたので、参考にしてください。

説明は、作品番号 作家名/作品名(作品内容)の順です。

<「田園と農」のゾーン>
美田の景観と農村の生活・歴史民俗と土地改良の歴史を見て歩くゾーンです。

▼35 ★マーリア・ヴィルッカラ(フィンランド)/INTERVALS(旧排水機場の遺構の地面に車のフロントガラスを敷きつめ、かってあった浄水場の水面を表現しています)
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▼35 ★マーリア・ヴィルッカラ(フィンランド)/INTERVALS(さまざまな形のフロントガラスに反射した光が、きらきらと輝いていました)
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▼36 ★磯辺行久/栗ノ木排水機場は近代農業土木の原点となった。(旧排水機場の遺構の一部を発掘しています。これはかっての水門。ここにもヴィルッカラの作品のフロントガラスが敷きつめられています)
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▼36 ★磯辺行久/栗ノ木排水機場は近代農業土木の原点となった。(かっての水面の位置を調べ、それを表示しています)
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▼39 ★遠藤利克/Trieb-流出(旧浄水場の水を逆流させ、水槽から大量の水が溢れ出る作品のようです)
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▼39 ★遠藤利克/Trieb-流出(鑑賞日と鑑賞時間が決まっているので、必ず「みずっちたんく」のブログで確認してから行くこと。私はそんなことを知らなかったので、残念ながら水が溢れ出すところを見られませんでした)
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▼40 日比野克彦/明後日朝顔 NIIGATA 2009(給水タンクのまわりを、古着で編んだロープを伝って朝顔が覆っています)
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▼47 小原典子/ミズタマリ-NIIGATA(ブラックライトで浮かび上がる微生物のオブジェ)
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▼56 磯辺行久/ここに鎧潟ありき。(干拓されてしまった潟の痕跡をポールで示しています。近くの鎧潟クリーンセンターから眺めると全貌が見られます)
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<「川と里山」のゾーン>
信濃川と阿賀野川を中心とする川とそれに隣接する里山の景観を楽しむゾーンです。

▼60 ★南川祐輝/おひるねハウス(浜辺に設置された1辺が3mの立方体に、9ますの空間が作られています)
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▼60 ★南川祐輝/おひるねハウス(ここに入って、海を眺めていると、潮騒と海の香を楽しむことができます)
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▼73 栗林隆/Zwischen-Raum ツビッシェン-ラウム(新潟の「タカラアツマレ」で集まったものを見る装置です。フレームの中に頭を突っ込んで見ます)
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photo by Akio Arakawa 2009

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にいがた「水と土の芸術祭」2009
Niigata Water and Land Art Festibal 2009

2009/07/18--12/27
http://www.mizu-tsuchi.jp/
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by artlover3 | 2009-08-28 15:39 | 現代アート

■ にいがた「水と土の芸術祭」2009(その1)

越後妻有アートトリエンナーレを見たあと、新潟市域で開催されている「水と土の芸術祭」2009に足をのばしてきました。今回は、おもに野外に設置されている作品を中心に、2回に分けて紹介します。

新潟市域にある会場は、大きく3つのゾーンに分けられています。係員のいる会場に行くと、ガイドマップ(100円)があるので、それを購入して回りましょう。art mapは、ホームページからダウンロードすることができます。

作品によっては、鑑賞日や鑑賞時間が決まっているものがあるので、必ずホームページなどで調べてから行くことをおすすめします。私は楽しみにしていた、アン・グラハムと、遠藤利克の作品が見られなくて悔しい思いをしました。

なお、野外の作品は、基本的に無料で見られます。パスポートは、越後妻有アートトリエンナーレのパスポートを提示すると、前売り価格で購入できます。私の特におすすめの作品には、★印をつけましたので、参考にしてください。

説明は、作品番号 作家名/作品名(作品内容)の順です。

<「砂丘と海」のゾーン>
海岸砂丘の地形と景観と温泉を楽しむゾーンです。

▼26 ★ジャン=リュック・ヴィルムート(フランス)/The River Paradox(川と水路橋が立体交差する珍しい場所に作品があります)
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▼26 ★ジャン=リュック・ヴィルムート(フランス)/The River Paradox(水路橋の形をした船が川を移動します。夜になると船に明かりがつきます)
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▼27 北川貴好/物質・水・自然が再生し繋がっていく土地(砂丘畑の中にある古タイヤと空き缶で作られた噴水。水音が心地よく響きます)
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▼28 ラム・カツィール(イスラエル・オランダ)/Funauta/Sailor's Song(樹木を載せた2そうの木の舟が、野鳥の宝庫の佐潟に浮かんでいます)
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▼30 ★土屋公雄APT・田原唯之+木村恒介/海抜ゼロ(湿地の水面近くまで鉄製の通路が伸びています)
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▼30 ★土屋公雄APT・田原唯之+木村恒介/海抜ゼロ(水面まで伸びる通路を歩いて行くことができます)
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▼30 ★土屋公雄APT・田原唯之+木村恒介/海抜ゼロ(通路をおっかなびっくり歩いて行くと、水面すれすれの景色を楽しむことができます)
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▼30 ★土屋公雄APT・田原唯之+木村恒介/海抜ゼロ(湿地の向こうにある山も借景にしているのは、さすがです)
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▼31 浅葉克己/ヒエログリフ(古代エジプトの王の名前などを御影石に刻んだ石碑が浜辺に設置されています)
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▼32 ★アン・グラハム(英国・オーストラリア)/Shinohara's House(開館時間/10:00-16:30)(茅葺きの民家が会場。魚が泳ぐ水中のイメージを表現した作品が見られるらしい。閉館後に行ったので、残念ながら見られませんでした)
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▼33 クイビーン・オフラハラ(アイルランド)/Fifteen Degrees South {Tears of my Father}(人工の池に木や布を使った構築物を組み上げた作品)
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▼34 池田一/WATERPOLIS Niigata Project 2009 水見台団地・水抜き通り(市民の「水の手」と「土の手」の写真を、水路沿いと橋に展示してあります)
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photo by Akio Arakawa 2009

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にいがた「水と土の芸術祭」2009
Niigata Water and Land Art Festibal 2009

2009/07/18--12/27
http://www.mizu-tsuchi.jp/
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by artlover3 | 2009-08-28 14:43 | 現代アート

■ 倉敷散策 "Walking in Kurashiki (Okayama prefecture)"

太田三郎さんの展覧会が倉敷の大原美術館と大原家旧別邸の有隣荘で行われたので行ってきました。

展覧会を見たあと、倉敷の町を散策しました。町のあちこちにレトロな風物を見ることができました。倉敷の町は店じまいが早いのですが、ジャズをライブで聞ける店に出合って、夜遅くまで楽しむことができました。
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↑ ライトアップされた大原美術館。
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↑ 太田三郎展のポスター。
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↑ 太田三郎展のために特別公開された大原家旧別邸の有隣荘。
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↑ 有隣荘の表札は「太田」になっていました。
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↑ 石橋の欄干の模様。
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↑ 蔵の外壁はなまこ壁です。
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↑ アイビーで覆われたホテルの外壁。屋根も白黒のコントラストです。
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↑ モミジの種子。
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↑ レトロな門灯。
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↑ 料理屋さんのマークデザインが素敵です。
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↑ ジャズのライブが毎夜聞ける「AVENUE」(月曜定休)。
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↑ 世界のうまいものを取りそろえているおいしいものブティック「平翠軒」(月曜定休)。

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*太田三郎 展 "Saburo Ota Exhibition"
大原美術館 2008/03/25--05/11 (Ohara Museum of Art)
有隣荘(大原家旧別邸)2008/04/25--05/11

photo by Akio Arakawa 2008

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by artlover3 | 2008-05-19 23:08 |

■松井紫朗 "what goes in comes out" (Shiro Matsui Exhibition)

名古屋のギャラリー、白土舎で行われている松井紫朗さんの展覧会を見てきました。2006年2月私がドイツのケルンに行ったとき、偶然artothekというギャラリーで松井紫朗さんの展覧会を見たのを思い出しました。

そのときは、部屋の換気扇をまわすとバルーンがゆっくりとふくらんでいくというおもしろい展覧会でした。

今回は、ギャラリーの中央に四角い水槽が置かれ、循環している水が中央の穴に吸い込まれていました。そして壁面には、何やら谷川の水が流れているような映像が投影されていました。

一瞬これは何かしかけがありそうだと思い、天井を見上げたりしましたが、すぐにはどうなっているのかわかりませんでした。すると、ギャラリーのオーナーの土崎さんが水が流れ落ちるパイプの下にカメラが上向きに仕掛けられていて、パイプを流れ落ちる水流の映像をライブで壁に投影していることを教えてくれました。

映像は、山水画のような静かな風景を映し出していました。とても気持ちのいいインスタレーションでした。今回名古屋に行ったとき、この展覧会が開かれているのを知ったのですが、この展覧会はおすすめです。

=data=
*松井紫朗 "what goes in comes out" (Shiro Matsui Exhibition)
2007/05/12-->06/09
白土舎 (Hakutosha)
http://www.h3.dion.ne.jp/~hakuto/

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↑ はじめは水槽と映像がリンクしているとは、気づかない作品です。リンクしていると知ったとき、作家の着想に驚かされます。
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↑ ごつごつしている岩のところを水が流れているように見せる工夫が巧みです。
↓ 水槽を水平に設置するのも一苦労あったと思います。水面を見ているだけでも楽しめました。
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by artlover3 | 2007-05-22 02:45 | 現代アート

■青木宏希展 (Hiroki Aoki Exhibition)

「メタルアートミュージアム光の谷」の屋外の庭では、現在、青木宏希展が開かれていて、鉄の彫刻作品が見られます。

庭には季節の花が咲き乱れ、遠くには成田空港に離発着する飛行機が飛んでいるのが見え、近くの田んぼでは、今田植えの真っ最中です。そんな場所に青木さんの作品が展示されています。会期は、今度の日曜日(5/20)までですので、お見逃しなく。

=data=
*青木宏希展 (Hiroki Aoki Exhibition)
2007/04/21-->05/20
Metal Art Museum Hikarinotani
http://www.jade.dti.ne.jp/~mam/
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↑鉄の作品が円形に並べられています。
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↓鉄の彫刻の隙間から景色がのぞいて見えるのは、野外の展示の面白さだと思います。
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by artlover3 | 2007-05-16 13:32 | 現代アート

■永井夏夕 -un/real- (Kayu Nagai Exhibition)

藤沢市にあるギャラリーヒラワタで始まった永井夏夕さんの個展のオープニングに行ってきました。「鳥製造島」という近未来を思わせるタイトルの絵が目を引きました。

永井さんは、以前ドイツ西部の世界遺産ともなっているエッセンの炭坑業遺産群などを取材し、絵のモチーフをふくらませたとのことでした。イスとテーブルを素材にした作品をつくり、絵と絡ませて見せる手法もおもしろい試みでした。

永井さんは今秋ベルリンに行き、しばらくドイツで研鑽を積むとのことで、今後の展開が楽しみです。

=data=
*永井夏夕 -un/real- (Kayu Nagai Exhibition)
2007/05/12-->06/10
ギャラリー ヒラワタ (Gallery Hirawata)
http://www.g-hirawata.com/
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↑右の大小2つの絵のタイトルは「鳥製造島」。左の絵のタイトルは「昨日見た夢」。
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↑「鳥製造島」のディテール。長崎の軍艦島を思わせる風景だ。
↓庭に設置されたイスとテーブルの作品の向こうに、大作「鳥製造島」の絵が見える。
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by artlover3 | 2007-05-14 00:23 | 現代アート

■「サイトシーイングバスカメラ」Sightseeing Buscamera Project

現代美術館キーフォレスト871228の開館に合わせて、小淵沢駅と美術館の間をサイトシーイングバスカメラが走りました。

サイトシーイングバスカメラは、文字通り風景を見るためのバスで、バス自体がカメラの構造をもっています。バスの中が暗室になっていて、バスの中央につり下げられた細長いスクリーンに、外の景色が天地が逆に映るしくみになっています。

ピンホールはバスの左右側面に合計5つあり、バスが走り出すと天地が逆になった左右の景色が進行方向と逆に動いていくのです。これは奇妙な体験です。はじめは頭の中がくらくらしますが、とても楽しい体験ができました。

このプロジェクトは、美術家の佐藤時啓さんが考えたプロジェクトです。時折各地で開催されるので、機会があったらぜひ体験してみてください。

*「サイトシーイング・バスカメラ・プロジェクト」Sightseeing Buscamera Project
日程:2007/04/28-->05/06(5/1、5/2をのぞく)
会場:現代美術館キーフォレスト871228
主催:佐藤時啓(Tokihiro Sato)Ray Project(三友周太 Shuta Mitomo)
協力:MOBIUM(河村陽介 Yohsuke Kawamura)
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↑今回のサイトシーイング・バスカメラは、河村陽介さんが企画・運営をしているMOBIUM(Mobile-museum)のバスを使って運行されました。
↓外の景色が天地が逆に映っています。奥の方で説明しているのが佐藤時啓さんです。
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↓バスの側面は黒板になっていて、子どもたちが自由に絵を描いて楽しんでいました。バスの窓にある2つの黄色い円板がレンズになっていて、ここから外の景色が車内に映るのです。
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by artlover3 | 2007-05-09 13:06 | 現代アート

■ケージ:声のための作品集/WINDS CAFE 124

今年は作曲家ジョン・ケージ (1912-1992) の生誕95年・没後15年だそうです。それにちなんで昨日、東京で記念演奏会が開かれました。この貴重な催しは、毎月1回開かれているWINDS CAFEという川村龍俊さんが主宰しているイベント+パーティーの中で行われました。

初めにラジオを使った、ケージの「Radio Music (1956)」が演じられました。ラジオで演奏するなんて、前代未聞の音楽ですね。

次に、詩人の松井茂さんの「虚の風景論─あるいはジョン・ケージのパセティック・ファラシーに関する戯曲的現代詩 (2007, 委嘱初演)」という作品が、川村龍俊さんの朗読と、松井茂さんの映像で上演されました。

ケージは、声のための作品を大量に作曲しているそうです。バリトンの松平敬さんが、それを見事に歌い上げました。その楽譜も見せてもらいましたが、独特な図形のような文字や、複雑な曲線で書かれていました。

松平さんによると、ケージの声のための作品は、演奏する人が少ないので、だれかが引き継いでいかないといけないのだと、使命感に燃えたお話をしてくださいました。

最後にケージが京都の龍安寺に触発されて作曲したという「Ryoanji (1983)」という曲が、松平さんの声と、川村さんの打楽器で演奏されました。日本的な情感とリズムを感じさせる、しっとりしたいい演奏でした。

川村さんはこの演奏のために、自分で撮ってきた龍安寺の写真をパソコンのデスクトップに飾り、数週間にわたって日夜イメージトレーニングを行なったそうです。ジョン・ケージ・ファンの川村さんらしい打ち込みように感心しました。

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*【ケージ:声のための作品集 〜ケージ生誕95年・没後15年によせて〜】
2007/04/22 WINDS CAFE 124 in 三軒茶屋/レンタルスペースSF(東京・世田谷)にて 

松平 敬(声)ゲスト:松井 茂(映像)+川村 龍俊(朗読+パーカッション)

*WINDS CAFE 公式サイト
http://www.st.rim.or.jp/~mal/Cafe/
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↓ジョン・ケージ作曲「Ryoanji 」の打楽器のパートの楽譜。
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↓「Ryoanji 」の演奏風景。左が打楽器を演奏する川村龍俊さん。右が声担当のバリトン歌手の松平敬さん。
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*このWINDS CAFEというイベント+パーティーは、「好きなことやものを楽しんでいる人と一緒にいるのはなんて楽しいことだろう」という川村さんのコンセプトで開かれています。だれでも参加できますから興味のある方は、WINDS CAFE公式サイトをご覧になっていらしてみてはいかがでしょう。
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by artlover3 | 2007-04-23 21:20 | 音楽