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■ 欧州アート便り 2009年秋(その1) Copenhagen

9月下旬日本を出発、ベネチアビエンナーレなど欧州のアートシーンを見る旅にでかけました。旅先で随時更新していく予定ですが、昼間動き回っているので、更新が滞りがちになってしまうことをお断りしておきます。

まずコペンハーゲンに2泊して、ルイジアナ現代美術館の塩田千春さんの作品や、コペンハーゲン付近の素敵な建築物を見てきました。

▼ルイジアナ現代美術館の入口の建物の屋根の上に、今回の展覧会のタイトルの"THE WORLD IS YOURS"という文字が光っていました。
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▼塩田千春作品は、今回は、黒こげになった自動車を黒い毛糸で覆った作品になっていました。ベッド、椅子、ピアノなどを黒い毛糸で包み込む作品に続く新作です。
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▼塩田さんの話によると、本当は、車を燃やして黒こげにしたかったそうですが、館内の展示のため、においなどの問題でそれができず、今回は黒くペイントした車になったそうです。
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その他、コペンハーゲン周辺の斬新な建築物のいくつかを紹介します。私は、これらの建築物が機内誌などに載っているのを見て、訪れてみたいと思い出かけてきました。
▼コペンハーゲン郊外のシャルロッテンルンドにあるオードロップゴー美術館。見た目クジラの横顔のように見えます。
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▼Edvard Munch展をしていました。私の全然知らないMunchの作品がたくさん展示されていました。この美術館に行くまで、近くの駅から45分歩きました。別の駅からバスの便があることが帰りにわかりました。でも、街を歩くことでその街を肌で感じることができます。
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▼コペンハーゲンの港近くに最近完成したデンマークロイヤルシアター、プレーハウス。上部の窓のないところに惹かれました。不思議な建物です。
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▼今度行ったときは、中に入って観劇をしてみたいと思いました。
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▼港の対岸に、新オペラハウスができています。これもすばらしいです。劇場とオペラハウスが対岸にあるというのも、素敵な都市計画です。二つの建物は、観光船で結ばれています。
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▼そのほか、ルイジアナ現代美術館近くのクランペンボーというところを散策しました。アルネ・ヤコブセンの設計した建築物やビーチ施設を見るためです。これは、海岸にあるサウナ施設です。砂浜にはビーチバレーのコートなどがありました。
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▼ビーチにあるサウナから、ガウンをまとった男女が出てきて、裸で海で泳ぐところに遭遇し、びっくりしました。サウナで体を温めて、冷たい海で体を冷やす健康法なのですね。監視塔は、ヤコブセンのデザインのようです。
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photo by Akio Arakawa 2009

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*ルイジアナ現代美術館
http://www.louisiana.dk/dk
*オードロップゴー美術館
http://www.ordrupgaard.dk/topics/frontpage.aspx
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by artlover3 | 2009-10-13 16:45 | 現代アート

■ KAOLY個展 ─光の谷の風景─

千葉県の印旛沼湖畔にある"Metal Art Museum Hikarinotani"で、今、もの静かな個展が開催されています。使い込んだ家具に植物を植え込み、新しいいのちが生まれてくることを予感させるような作品が見られます。

少し不便な場所にある美術館ですが、きっと元気がもらえる展覧会です。ぜひお出かけください。

▼「机上の草論 2009」 使い古した机に野草や芝が植え込まれています。
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▼「土の響 空の音 2009」 音の出ないオルガンも作品化されています。
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▼「こころの秒針 2009」 古時計もこのとおり。
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▼「海/花 2009」 中心部に草が植えられています。
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▼「白い菊と呼吸 2002」 素材は鉄です。
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▼「木葬 2009」 けやきの大木を使って人体を彫刻し、そこに植物を植え込んでいます。
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▼「木葬 2009」(部分)大木を棺に見立て、その木から静かに眠る女性を刻んでいます。
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photo by Akio Arakawa 2009

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*KAOLY個展 ─光の谷の風景─
KAOLY(今村香織/いまむら かおり/Kaori Imamura)
2009/08/08--09/06
Metal Art Museum Hikarinotani
http://www.jade.dti.ne.jp/~mam/
千葉県印旛郡印旛村吉高2465
Tel:0476-98-3151
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by artlover3 | 2009-08-20 23:28 | 現代アート

■ 塩田千春展 ─流れる水 "CHIHARU SHIOTA/Flowing Water"

久しぶりにArt Lover Blogを更新します。

今年は、塩田千春さんの展覧会が日本各地のほか、ロンドン、チューリッヒ、モスクワなどで開かれます。すでに開催されている展覧会もありますので、興味のある方はぜひご覧ください。

5/30から富山県の発電所美術館で塩田千春展が始まりました。病院のベッド35台を使った壮大な「流れる水」と題されたインスタレーションは、圧巻です。美術館の許可をいただいたので、この展覧会の様子を写真で紹介します。

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↑ 発電所美術館は、黒部川扇状地にある元の水力発電所の建物をそのまま使っています。導水管やタービンが展示スペースに残されています。
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↑ 会期は、9/6までの約3か月間です。(会期が9/23まで延長されました)
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↑ メインの作品「流れる水」。ここで使われた病院のベッドは35台。そのうち17台のベッドが宙づりにされています。
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↑ 時折、天井から水がはげしく流れ落ちます。
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↑ 天井に設置されたシャワーヘッドは6個。水は傾いているベッドを伝わって、下に流れ落ちます。
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↑ 集中豪雨のような水音が響きます。会期の後半には、鉄製のベッドが錆びついていることでしょう。
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↑ 水が止まると、今度は静寂が訪れます。床にたまった水に映り込むベッドの影が美しく見えます。そこに水のしずくが波紋を広げます。
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↑ 導水管の中からこの作品を眺めることもできます。
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↑ 中2階の作品「待つこと」。布団の上には針金でしばった4枚の家族の写真がならべられ、かたわらには点滴スタンドが置かれています。
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↑ 点滴のガラス瓶を思わせる真鍮の部品は、船で使われていた電灯のカバーらしい。この作品は、作品「流れる水」と一緒に眺めることができます。
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↑ 2つの革鞄と1つの木箱からなる作品「旅立ちの時」。中央の革鞄からぶら下がる複数の受話器が、何か想像をかき立てます。
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↑ 古い革鞄は、だれかが使った旅のツール。電話機は、人々の肉声を取り結んだ道具。どちらも使った人々の記憶が残されたものです。
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↑ 小石を赤い針金でしばって木箱に入れています。3つの容器が何を表すのか、鑑賞者の想像力を刺激する作品です。今回の各作品には、針金が使われています。

photo by Akio Arakawa 2009

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*塩田千春展 ──流れる水 "CHIHARU SHIOTA / Flowing Water"
2009/05/30--09/06 (会期が9/23まで延長されました)
入善町 下山芸術の森 発電所美術館 (Nizayama Forest Art Museum)

*塩田千春ホームページ
http://www.chiharu-shiota.com/jp/

<塩田千春 展覧会スケジュール>
* 2009/04/07-06/21 「椿会展2009 Trans Figurative」グループ展 資生堂ギャラリー(東京)

* 2009/04/29-08/30 「愛についての100の物語」グループ展 金沢21世紀美術館(石川)

* 2009/05/14-06/27 「塩田千春展」個展 Kenji Taki Gallery(東京)

* 2009/05/15-05/31 「Tattoo」(原作:Dea Loher 演出:岡田利規) 舞台美術 新国立劇場(東京)

* 2009/05/30--09/06 「塩田千春展 ──流れる水」個展 入善町 下山芸術の森 発電所美術館(富山)

* 2009/06/23--09/06 「Walking in my Mind」グループ展 Hayward Gallery(ロンドン/イギリス)

* 2009/07/26--09/13「越後妻有アートトリエンナーレ」 大地の芸術祭 グループ展(新潟)

* 2009/08/27--10/10「CHIHARU SHIOTA」Rotwand Gallery(チューリッヒ/スイス)

* 2009/09/24--10/22 「3rd Moscow Biennale of Contemporary Art」グループ展(モスクワ/ロシア)

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* 7/26からは、越後妻有アートトリエンナーレが始まりますので、夏休みに越後妻有アートトリエンナーレ→発電所美術館→金沢21世紀美術館を結んで、塩田千春アートツアーを組んだらいかがでしょうか。車でしたら、北陸自動車道を使うと効率よく回れますよ。

* この度、新宿書房から発売された「塩田千春/心が形になるとき」の書籍の書評を書きましたので、ぜひご覧ください。

この本は、昨年塩田千春さんが神戸芸術工科大学で行った「現代美術史」の特別講義をもとに出版された書籍です。今までの展覧会の貴重な写真やデッサンなどがたくさん紹介されています。

ケンジタキギャラリーや、美術館のミュージアムショップ、大手書店の美術コーナーなどで入手できると思います。または、新宿書房のホームページに購入方法の案内があります。
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by artlover3 | 2009-06-10 20:37 | 現代アート

■遠藤年勇展 《P》そして《f》 (Toshio Endoh Exhibition)

横須賀市にある私設の美術館「カスヤの森現代美術館」に行ってきました。ここは、竹やぶに囲まれたとても環境に恵まれた美術館で、ランチやカフェも用意されていて、心安らぐ場所でもあります。

現在、館内の展示室と庭に設置されている作家の市川平さんのドーム(256個のパーツを組み合わせた直径12m・高さ6m、総重量約7トンの亜鉛メッキのスティール製)の中で、遠藤年勇展が催されています。

遠藤さんの作品は、遠藤さんの身近な人たちを写真に撮り、それをブロックや、立方体の箱にはりつけて、いろいろな見せ方で表現しています。遠藤さんはそれを道祖神といっています。

そして、その道祖神たちが今回、カスヤの森の市川さんのドームに出会い、そこに展示されているのです。

なお「カスヤの森現代美術館」では、7/4から佐藤秀明・写真展が、7/22から市川平・西雅秋《dialogue3:形の方策》展が始まります。

近くには、横須賀美術館や、神奈川県立近代美術館葉山館もあるので、その道中に寄るのもいいと思います。

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*遠藤年勇展 《P》そして《f》 (Toshio Endoh Exhibition)
2007/05/02-->06/30
カスヤの森現代美術館・MUSEUM HAUS KASUYA(第二展示室・野外展示)
http://www.museum-haus-kasuya.com/

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↑ 写真が貼られた小さな立方体の箱が詰められています。見る人が自由に並べかえて見られるようになっています。
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↑ 市川平さんのドームの中に、道祖神のブロックがたくさん鎮座していました。

↓ 作家の遠藤年勇さん。今も出会った人のスナップ写真を撮り、道祖神を増やしているようです。私もスナップを撮られたので、いつか道祖神になるのかもしれませんね。
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by artlover3 | 2007-06-11 02:40 | 現代アート

■青木宏希展 (Hiroki Aoki Exhibition)

「メタルアートミュージアム光の谷」の屋外の庭では、現在、青木宏希展が開かれていて、鉄の彫刻作品が見られます。

庭には季節の花が咲き乱れ、遠くには成田空港に離発着する飛行機が飛んでいるのが見え、近くの田んぼでは、今田植えの真っ最中です。そんな場所に青木さんの作品が展示されています。会期は、今度の日曜日(5/20)までですので、お見逃しなく。

=data=
*青木宏希展 (Hiroki Aoki Exhibition)
2007/04/21-->05/20
Metal Art Museum Hikarinotani
http://www.jade.dti.ne.jp/~mam/
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↑鉄の作品が円形に並べられています。
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↓鉄の彫刻の隙間から景色がのぞいて見えるのは、野外の展示の面白さだと思います。
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by artlover3 | 2007-05-16 13:32 | 現代アート

■舘山拓人展 −背後にあるもの− (Takuto Tateyama Exhibition)

千葉県の印旛沼湖畔に「メタルアートミュージアム光の谷」(Metal Art Museum Hikarinotani)という私設の美術館があります。まわりは田んぼで、とてものどかな場所にある心落ち着く美術館です。私はこの美術館のホームページを作っていますので、ときどきのぞいてみてください。

現在、金属彫刻の常設展と、屋内と屋外で2つの企画展が催されています。
屋内では、舘山拓人展が開かれていて、現代風千手観音のようなおもしろい木彫の作品が見られます。

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*舘山拓人展 −背後にあるもの− (Takuto Tateyama Exhibition)
2007/04/21-->05/20
Metal Art Museum Hikarinotani
http://www.jade.dti.ne.jp/~mam/
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↑楠で彫刻して、胡粉を塗った上に白金箔をはっています。
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↑舘山さんの作品は、メタルアートミュージアムの天井の高い白い空間にマッチしています。
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by artlover3 | 2007-05-16 13:06 | 現代アート

■「キース・ヘリングの世界」現代美術館キーフォレスト871228

山梨県の小淵沢にキース・ヘリングのコレクションを展示した新しい美術館ができたので、見に行ってきました。新緑の森の中にあるこの美術館、ロケーションは抜群です。遠くに甲斐駒ヶ岳が見え、なんかヨーロッパ・アルプスへ来たみたいです。

建築家の北川原温氏が、キース・ヘリングのコレクションを見せるために設計した斬新なデザインの外観と内部は、一見の価値があります。キース・ヘリングのコレクションも充実していて、1980年代のニューヨークのアートシーンをじっくり味わえる展示になっていました。

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*「キース・ヘリングの世界/混沌から希望へ」
2007/04/28 グランドオープン
現代美術館キーフォレスト871228 (KEYFOREST 871228)
http://www.keyforest.com/

*美術館設計 : 建築家 北川原 温
http://www.kitagawara.co.jp/
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↓ミュージアムショップで買ったキース・ヘリングのポストカード・コレクション。45枚ついて1,050円は、かなりのお買い得です。
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↓遠くに見えるのが、甲斐駒ヶ岳です。
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by artlover3 | 2007-05-02 10:23 | 現代アート