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■ 「日常/場違い」展 Everyday life Another space(その2)

「日常/場違い」展 Everyday life Another space(その1)からご覧ください。

[出品作家]
雨宮 庸介 Yosuke Amemiya
泉 太郎 Taro Izumi
木村 太陽 Taiyo Kimura
久保田 弘成 Hironari Kubota
佐藤 恵子 Keiko Sato
藤堂 良門 Ramon Todo

藤堂 良門 Ramon Todo
↓<沈黙 語り得て/語りえぬ>藤堂さんとは、1999年千葉県のメタルアートミュージアム光の谷での個展で知り合いました。久しぶりに見る今回の作品は、歴史に残る場所の石を収集して、その中にガラスを挟み込むインスタレーションです。これは、県民ホールの近くから発掘された明治大正期のレンガで作った柱です。
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↓<沈黙 語り得て/語りえぬ>歴史的建造物のレンガの柱の間に磨かれた美しいガラスが挟み込まれています。
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↓<沈黙 語り得て/語りえぬ>このコンクリート片はベルリンの壁のかけらです。その間に透き通ったガラスが挟み込まれていました。そのほかに、ルール工業地帯、アウシュビッツ、ゲルニカ、パリ、ノルマンディなどで収集された石が作品の素材に使われていました。歴史に立ち会ったもの言わぬ石に、光を当てようとした作品のようです。
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↓<沈黙 語り得て/語りえぬ>戦争と平和に関する書物の表紙の間に、磨かれたガラスが本のページの役割をしていました。ガラスを通して、その書物に関係する人物などの写真や絵が見える工夫がされていました。
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雨宮 庸介 Yosuke Amemiya
↓<わたしたち>狭い入口から部屋の中に入ると、そこはスチール製のロッカーに囲まれた空間になっていました。
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↓<わたしたち>そのロッカーに囲まれた空間を使って撮影されたパフォーマンス映像が、その場所で映写されるというおもしろい試みがされていました。
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泉 太郎 Taro Izumi
↓<さわれない山びこのながめ>泉さんが廃棄物で作った作品を、伝言ゲーム形式で次々と別の人に作ってもらうという作品です。最後の作品は当然ながら別物になっていました。その模様がビデオで見られます。
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↓<奥歯が増えた>小部屋にビデオカメラとモニターを多数設置して、そこに入った人が映るしかけになっている作品です。
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↓<メールの返信>ソファーの脚に筆をつけ、ソファーを持ち上げながら、ドローイングする模様を床に投影している作品です。
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↓<ほうとう>階段から転がり落ちる映像を、その階段に投影している作品です。階段をスクリーンにする発想がおもしろいですね。
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photo by Akio Arakawa 2009

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*「日常/場違い」展 Everyday life Another space
http://www.bachigai.info/
2009/12/16--2010/01/23
神奈川県民ホールギャラリー
http://www.kanakengallery.com
この展覧会のブログは、展覧会の立ち上げから作家のトークショーの模様などを詳しく伝えています。
http://www.bachigai.info/blog/
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by artlover3 | 2010-01-05 02:43 | 現代アート

■ 「日常/場違い」展 Everyday life Another space(その1)

明けましておめでとうございます。今年も現代アートを楽しんでいきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

昨年秋の「欧州アート便り」は、途中で更新がストップしてしまいましたが、楽しみにしているという方々からときどきお便りをいただきますので、折りをみて紹介していきます。

昨年末から神奈川県民ホールギャラリーで、6人の作家による「日常/場違い」展が開催されています。タイトルのように、場違いな興味深い作品がたくさん見られますので、2回に分けて紹介します。今回の展覧会は基本的に撮影がOKなので、気に入ったシーンを撮影して自分の記憶にとどめる助けにするという楽しみ方ができます。1/23までですのでぜひどうぞ。
[出品作家]
雨宮 庸介 Yosuke Amemiya
泉 太郎 Taro Izumi
木村 太陽 Taiyo Kimura
久保田 弘成 Hironari Kubota
佐藤 恵子 Keiko Sato
藤堂 良門 Ramon Todo

▼「日常/場違い」展の入口。タイトルの「日常」の文字は裏文字になっていました。
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木村 太陽 Taiyo Kimura
↓<巣穴/Der Bau>段ボールの通路の中をはっていくと、木村さん独特の笑える映像が何か所かで見られます。
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↓<I Am The Walrus>LPレコードをジャケットから少しずつはみ出させるだけで、こんな風景が見られるとは。Walrusとは、巨大な海獣セイウチのことです。
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↓<Sleepwalkers/Positivity>木村さんのトークで、材料を買うために下着売り場に行ったときの話がおもしろかったです。
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佐藤 恵子 Keiko Sato
↓<変容>県民ホールギャラリーの一番広い天井の高い展示室に、森林が出現していました。下部は切り株で土を盛り、上部は糸で樹木を表現していて、なかなかの大作です。
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↓<変容>木の根元には、野草が植えられ、土には廃棄された電子部品などが埋め込まれています。
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↓<変容>展示室の片隅には、使い古された陶器が積み上げられていました。
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↓<変容>1階の展示室には、ガラスの破片が砂に差し込まれていました。これらすべての展示で、「生命と物質の循環」を表すインスタレーションになっています。
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久保田 弘成 Hironari Kubota
↓<性神式>ガソリンスタンドで使われていた洗車機がギャラリー空間に運び込まれ、水はでませんが実際に動きます。洗っているのは、根っこがついたコンクリート製の電柱。久保田さんの故郷である諏訪の御柱祭がモチーフにあるようです。本当に場違いな作品になっています。
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↓<Berlin Hitoritabi>神奈川県民ホールの屋外にある作品です。作家自ら旧東ドイツ製の自動車(トラバント)を回転させるのです。このパフォーマンスをご覧になりたい方は、日程をホームページで確認してください。この模様は、YouTubeにアップされています。ちなみに私が最後のところに一瞬ですが写っています。
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↓ アイルランドやドイツで行った自動車を回転させるパフォーマンスがビデオで紹介されています。ちなみに車を回転させているエンジンは、その車から取り外したものを使っています。アイルランドのコークでのパフォーマンスは、YouTubeでも見られます。
Hironari Kubota at Cork docklands 28/9/2008
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photo by Akio Arakawa 2009

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*「日常/場違い」展 Everyday life Another space
http://www.bachigai.info/
2009/12/16--2010/01/23
神奈川県民ホールギャラリー
http://www.kanakengallery.com
この展覧会のブログは、展覧会の立ち上げから作家のトークショーの模様などを詳しく伝えています。
http://www.bachigai.info/blog/

「日常/場違い」展 Everyday life Another space(その2)へ続きます。
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by artlover3 | 2010-01-05 00:45 | 現代アート

■ 欧州アート便り 2009年秋(その3) Berlin

ベルリンでは、いつも予想しない何かに出会えます。9月の初め、アウディフォーラム東京での展覧会場で会ったばかりのヨーク・ガイスマーさんにベルリンで会ったからです。ベルリン日独センターで、Jårg Geismarの個展『水族館』が開催されています。

私がベルリン滞在中に川俣正展や、Jårg Geismar展が見られることは、本当にラッキーだと思いました。

▼ベルリン日独センターはベルリン南西のダーレム地区(Dahlem)にあります。
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▼この展覧会のおしゃれなDM。このほかに見応えのある図録ができていました。
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▼夜になるとベルリン日独センターの入口にAQUARIUMというネオンサインが光ります。
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▼ベルリン日独センターの庭園や外壁に色鮮やかな魚がたくさん浮かび上がります。
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▼屋内にはJårg Geismarの写真にドローイングされた作品がたくさん展示されていました。
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▼オープニングでは、Jårg Geismarさんや南嶌宏さん(女子美術大学教授)らの講演会がありました。
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photo by Akio Arakawa 2009

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*ヨーク・ガイスマー(Jarg Geismar)個展『水族館』
ベルリン日独センター
http://www.jdzb.de/
2009/10/9--2010/01/15
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by artlover3 | 2009-10-18 19:11 | 現代アート

■ ジョシビヤーン コットン '08 "Joshibi Yarn Cotton '08"

ジョシビヤーン コットン展というおもしろい展覧会が行われているという友人からの情報で、急きょ見に行きました。

場所は東京・品川駅から歩いて10分ほどのところにある明治期に社交場として建てられた洋館です。

女子美術大学の眞田岳彦研究室が大学の敷地内で栽培して収穫した「綿」を素材にした作品が、洋館のあちらこちらに展示されていました。そのうちのいくつかを紹介します。
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↑ 明治期に建てられた洋館で「ジョシビヤーン コットン '08」が開かれていました。「ジョシビヤーン」とは、「女子美の織物」という意味のようです。
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↑ 階段の踊り場で、照山弥生 (Yayoi Teruyama) さんの「めんぼう虫」が出迎えてくれました。姿を変えた綿の息吹を表現しているそうです。
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↑ 井上織衣 (Orie Inoue) さんの「息のわた」。植物の綿も酸素を吸って、二酸化炭素を出していることをユーモラスに表現していました。
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↑ 山中周子 (Noriko Yamanaka) さんの「本能の音」。近くで声を出すと、胎児が聞いている母親の鼓動が聞こえてきます。
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↑ 小平由実 (Yumi Kodaira) さんの「ほいっぽ」。「ほいっぽ」とは、一歩一歩進むさま。生まれたときの足形(左)と現在の足形(右)を綿で作り、成長の度合いを比較しています。
↓ 現在の足形の中に種をまき、これからの成長を綿に託しているようです。
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↑ 島田彩子 (Ayako Shimada) さんの「one」。過去100年の服装の様式の変遷を、襟の部分の形の変化で示した作品です。
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↑ 上口遼 (Haruka Kamiguchi) さんの「4月/5月」。カレンダーの日にちを綿の固まりに置きかえ、窓ガラスに張りつけた作品です。
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↑ 綿の固まりの中に、その日その日のさまざまな記憶が閉じ込められています。

=data=
*ジョシビヤーン コットン '08 "Joshibi Yarn Cotton '08"
女子美術大学大学院 眞田岳彦研究室展
"Joshibi university of art and design Takehiko Sanada Lab Exhibition"
http://www.joshibi.ac.jp/event/exhibition/
2008/05/31--06/04
会場:ターミナルラウンジ(東京・高輪)
http://terminallounge.jp/
出品者:井上織衣 Orie Inoue /青野素良 Sora Aono /小平由実 Yumi Kodaira /照山弥生 Yayoi Teruyama /宮園夕加 Yuka Miyazono /山中周子 Noriko Yamanaka /池田のぞみ Nozomi Ikeda /上口遼 Haruka Kamiguchi /島田彩子 Ayako Shimada /本田絵里香 Erika Honda

photo by Akio Arakawa 2008

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by artlover3 | 2008-06-04 15:40 | 現代アート

■ 倉敷散策 "Walking in Kurashiki (Okayama prefecture)"

太田三郎さんの展覧会が倉敷の大原美術館と大原家旧別邸の有隣荘で行われたので行ってきました。

展覧会を見たあと、倉敷の町を散策しました。町のあちこちにレトロな風物を見ることができました。倉敷の町は店じまいが早いのですが、ジャズをライブで聞ける店に出合って、夜遅くまで楽しむことができました。
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↑ ライトアップされた大原美術館。
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↑ 太田三郎展のポスター。
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↑ 太田三郎展のために特別公開された大原家旧別邸の有隣荘。
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↑ 有隣荘の表札は「太田」になっていました。
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↑ 石橋の欄干の模様。
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↑ 蔵の外壁はなまこ壁です。
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↑ アイビーで覆われたホテルの外壁。屋根も白黒のコントラストです。
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↑ モミジの種子。
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↑ レトロな門灯。
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↑ 料理屋さんのマークデザインが素敵です。
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↑ ジャズのライブが毎夜聞ける「AVENUE」(月曜定休)。
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↑ 世界のうまいものを取りそろえているおいしいものブティック「平翠軒」(月曜定休)。

=data=
*太田三郎 展 "Saburo Ota Exhibition"
大原美術館 2008/03/25--05/11 (Ohara Museum of Art)
有隣荘(大原家旧別邸)2008/04/25--05/11

photo by Akio Arakawa 2008

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by artlover3 | 2008-05-19 23:08 |

■BIWAKOビエンナーレ2007 "Biwako Biennale 2007"

滋賀県近江八幡市の旧市街でBIWAKOビエンナーレ2007が開催されています。私は前回2004年に開催されたBIWAKOビエンナーレを見に行ったおかげで、近江八幡という古い歴史をもった町を知ることにもなりました。

この展覧会の作品のいくつかを紹介します。展覧会の会期は11/18までですので、関西方面に行く予定のある方は、ぜひ途中下車して見に行かれることをおすすめします。
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↑ 近江八幡の旧市街には、琵琶湖につながる八幡堀があります。この堀に面して総合案内所でもある喜多利邸があります。
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↑ 元材木商の築約100年のカネ吉別邸。この中に7人の作家の作品があります。各会場にはこのような旗が掲げられています。
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中川佳宣 (Yoshinobu Nakagawa) <カネ吉別邸>
「光の壷」(正面の壁左側)/「見上げられしもの〜冬を越せるカタチ」(右の壁上方) 2つの作品が古い建物の空間に、ずっと以前からそこにあるかのようにとけ込んでいます。
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石田智子 (Tomoko Ishida) <カネ吉別邸>
「心月輪」紙のこよりでできた月の形をしたオブジェ。蔵の中に展示されています。
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市川平 (Taira Ichikawa) <カネ吉別邸>
座敷の中に設置された作品です。ゆっくり回転していて、音と光が効果を出しています。
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亀井麻里 (Mari Kamei) <カネ吉別邸>
紙をカットして、平面から立体に変化させて生まれる空間を見せています。
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小板橋慶子 (Keiko Koitabashi) <喜多利邸>
座敷の中に置かれた繭(まゆ)と木の枝を使ったオブジェです。部屋の障子も繭でできていました。昼と夜で見え方が違います。
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ガブリエラ・モラウェツ (Gabriela Morawetz)(ポーランド生まれ) <旧伴家住宅>
前方のスクリーンに投影された映像を、綿と竹でできた通路のような場所に寝そべって見る作品です。水玉が転げ回る映像はおもしろいです。
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チェ・ウラム (Choe U Ram)(韓国生まれ) <旧伴家住宅>
「ウルバニュス(メス)」生き物をモチーフにしたオブジェです。人が近づくとセンサーで動き出します。
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大舩真言 (Makoto Ofune) <西勝酒造搾り蔵>
「記憶の果て」300年の歴史をもつ造り酒屋の蔵の中に橋をかけ、そこからこの蔵をモチーフにした絵を鑑賞するようになっています。
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井上信太 (Shinta Inoue) <旧吉田邸>
屋根のウサギが目印の旧吉田邸の中には「羊飼いプロジェクト」の展示があります。
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田中太賀志 (Takashi Tanaka) <尾賀商店>
ビスケットを焼いて炭にしたものをつなげたインスタレーションです。影が美しい作品です。

=data=
*BIWAKOビエンナーレ2007 "Biwako Biennale 2007"
http://www.energyfield.org/2007/index.html
テーマ:風土—Genius Loci
会期:2007/9/30--11/18
場所:滋賀県近江八幡市旧市街
主催:NPO法人エナジーフィールド
共催:近江八幡市
参加作家:二名良日、西田明夫、北川健次、市川平、竹田直樹、中川佳宣、山中透、石田智子、井上信太、津田直、片桐功敦、久住有生、平垣内悠人、堀江崇、田中太賀志、大舩真言、田中哲也、田辺磨由子、小板橋慶子、満田享、亀井麻里、辰巳嘉彦、サージ+ヨージ、高見晴恵、松尾郁子、斎藤寛、嶋田健児、イ−サ−、ジャン・ピエール・テンシン、ガブリエラ・モラウェツ、パンチョ・キリシ、エリザベス・オジェ、チェ・ウラム、シュテラ・ゲッペルト、ヨーゼ・スラク

photo by Akio Arakawa 2007

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by artlover3 | 2007-11-07 14:10 | 現代アート