タグ:糸 ( 8 ) タグの人気記事

■ 塩田千春 精神の呼吸 "CHIHARU SHIOTA / BREATH OF THE SPIRIT" (その2)

(その1)から先にご覧ください。

今回の展覧会には、大きなインスタレーションが3つあります。
ここでは、あと2つのインスタレーションを紹介します。

一般公開の前日に内覧会がありました。この日、作品で使われている20台のベットに、実際に女性たちが3時間以上眠るというパフォーマンスがありました。これは、作品に命を吹き込むようなもので、会期中は人の姿はありませんが、かってそこに人が眠っていたという痕跡を残したのでした。
d0119300_13593557.jpg
↑ 地下2階のエントランス右手に今回の展覧会のタイトルがあり、奥の部屋の中が一転して暗くなっています。
d0119300_13595580.jpg
↑ 《眠っている間に》 (During Sleep)。部屋の中に、かって精神病棟で使われていたという20台のベッドが置かれています。そして、それぞれのベッドには女性たちが眠っています。
d0119300_1401244.jpg
↑ ベッドは黒い毛糸でクモの巣のように覆われていて、ベッドのまわりをめぐれるように、ドーム状の回廊が設けられています。
d0119300_1402478.jpg
↑ 実際にベッドで眠る女性も美術館が募集していました。希望者が多くてすぐに募集が締め切られたそうです。眠っている女性たちも気持ちよさそうです。
d0119300_1403618.jpg
↑ 本当に眠ってしまう人が多く、終了時間に係が起こしてまわっていました。寝ていた人は、毛糸をかいくぐってほふく前進でベッドから脱出していました。毛糸は意外と弾力があるので切れません。
d0119300_1404553.jpg
↑ 寝ていた人が全員退出して、静寂が支配しています。会期中はこの状態で作品を見るようになっています。この作品の制作もたくさんのボランティアの協力があってできたのです。制作期間は10日間、広い空間と、20台のベッドを毛糸で埋めつくす作業は大変だったと思います。
d0119300_1405647.jpg
↑ 枕やシーツなど、ベッドには人が寝ていた痕跡が残っています。黒い毛糸は、眠っている人を守っているまゆのようでもあり、また寝ている人を拘束している役目をしているのかもしれません。見る人にいろいろなイメージを喚起させる作品です。
d0119300_141887.jpg
↑ ベッドの作品の横には、横浜トリエンナーレ2001で見たことのある、超特大の泥のついたドレスが3つ釣り下げられています。
d0119300_141201.jpg
↑ 《After That - 皮膚からの記憶》 (After That - Memory of Skin)。洗っても洗っても消えない皮膚についた記憶を表現した作品です。
d0119300_1413284.jpg
↑ この展示室は、午後のある時間になると、直接日光が差し込みます。今回の展示は水を使っていませんが、泥のついたドレスが光のシャワーを浴びて輝いて見えました。

=data=
*塩田千春 精神の呼吸 "CHIHARU SHIOTA / BREATH OF THE SPIRIT"
2008/07/01--09/15
国立国際美術館(大阪・中之島)/ The National Museum of Art, Osaka
http://www.nmao.go.jp/

*塩田千春ホームページ
http://www.chiharu-shiota.com/jp/

*Kenji Taki Gallery(名古屋)
塩田千春 新作展 
2008/07/19--08/30(会期中、8/10--8/22 夏期休廊)
http://www2.odn.ne.jp/kenjitaki/

最後に、このようなインスタレーションは、会期が終われば跡形もなく、なくなりますが、人々の記憶にずっと残ると思います。塩田千春さんの作品といえば、多くの人が横浜トリエンナーレ2001で見た、泥のついたドレスの作品を思い出すように、今度は国立国際美術館の靴の作品やベッドの作品が、見た人の記憶に上書きされて残るだろうと思います。その意味からもぜひ国立国際美術館にでかけて、塩田千春作品の記憶の上書きをおすすめします。

photo by Akio Arakawa 2008

- - - - - - - - - -
[PR]
by artlover3 | 2008-07-07 16:59 | 現代アート

■ 塩田千春 精神の呼吸 "CHIHARU SHIOTA / BREATH OF THE SPIRIT" (その1)

塩田千春さんは、2007年秋に開催された神奈川県民ホールギャラリーでの「沈黙から」塩田千春展などが評価されて、2007年度の芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞したのでした。塩田千春ファンの私にとっても、とてもうれしいことでした。

その塩田千春さんが、今度は大阪の国立国際美術館で7月1日から9月15日まで「精神の呼吸」というタイトルの個展をしています。作家と美術館から撮影の許可を得ましたので、その一部を紹介します。

写真では伝えきれない、圧倒されるインスタレーションです。ぜひ大阪まで足を運んで見に行ってください。旅費をかけて見に行ったとしても、満足できる展覧会だと確信しています。
d0119300_11441313.jpg
↑ 塩田千春展のポスター。撮影者が写り込んでいます。この展覧会は、高校生以下無料。観覧料は、一般420円、大学生130円です。
d0119300_1145204.jpg
↑ 国立国際美術館では、「モディリアーニ展」が同時開催されています。
d0119300_11454515.jpg
↑ 国立国際美術館の展示室は地下にあります。エスカレーターで下りる途中、このような風景が目に飛び込んできます。これからの展開に期待がふくらみます。
d0119300_11465053.jpg
↑ 《大陸を越えて》 (Over the Continents)。地下2階のエントランスを、靴と赤い毛糸で埋めつくしたインスタレーションです。靴は全部で2135足集まったそうです。
d0119300_1147291.jpg
↑ 左右の靴は別々にされ、それぞれの靴には赤い毛糸が結ばれています。その毛糸は天井近くで折り返されて、また別の靴に結ばれています。
d0119300_11474633.jpg
↑ 靴には、靴の提供者によって書かれたメッセージがつけられています。
d0119300_1148321.jpg
↑ 横から見ると、赤い毛糸が、強い日差しが差し込んでいるように見えます。この作品の制作にはたくさんのボランティアの人たちが協力しています。作家の指示のもと、このように美しく糸を張る作業は大変だったと思います。
d0119300_11482950.jpg
↑ 私も靴を1足提供しました。私の靴には、「塩田千春さんの展覧会を見に、外国にも履いていった靴です」とコメントをつけました。4270個の靴の中から探し出すのは大変でしたが、端からゆっくり見て回ってやっと見つけたときは感激しました。
d0119300_11484861.jpg
↑ コメントのついた靴は、外側に置かれているので読むことができます。作家は、「集まってきた靴には、それぞれの人生がある…」と言っています。その靴を赤い糸で結び作品化しています。美しく見える作品ですが、その内側には、人それぞれの人生が詰まっているのです。
d0119300_1149694.jpg
↑ この靴は、亡くなった両親の靴だそうです。なかなか処分できなかった靴を、この展覧会に提供することで、思い出にすることができたということです。

=data=
*塩田千春 精神の呼吸 "CHIHARU SHIOTA / BREATH OF THE SPIRIT"
2008/07/01--09/15
国立国際美術館(大阪・中之島)/ The National Museum of Art, Osaka
http://www.nmao.go.jp/

*靴を提供した方々への塩田千春さんからのメッセージ

*塩田千春ホームページ
http://www.chiharu-shiota.com/jp/

*Kenji Taki Gallery(名古屋)
塩田千春 新作展 
2008/07/19--08/30(会期中、8/10--8/22 夏期休廊)
http://www2.odn.ne.jp/kenjitaki/

photo by Akio Arakawa 2008

(その2)に続きます。
- - - - - - - - - -
[PR]
by artlover3 | 2008-07-07 13:52 | 現代アート

■ Red Line Connection #7 本多真理子 展 "Mariko Honda Exhibition"

東京・四谷の元の小学校の校舎を活用したギャラリーで、本多真理子さんの個展が開催されていました。

本多さんは"Red Line Connection"というシリーズの展覧会を、2年ほど前から、オーストリアをはじめ、日本各地で行ってきたそうです。今回はその7回目で、赤い糸を絡めることで、人と人のつながりや、時間の軌跡をイメージしています。
d0119300_1192337.jpg
↑東京・四谷にある 旧四谷第四小学校は、東京おもちゃ美術館や、ランプ坂ギャラリーなどに活用されています。
d0119300_1193729.jpg
↑ 教室がランプ坂ギャラリーになっています。今回の本多真理子展は、ギャラリー新装第一弾の企画展だそうです。
d0119300_1195057.jpg
↑ 手の模型に載せられた赤い毛糸玉がところどころに置かれ、赤い毛糸で人と人の関係をつないでいます。
d0119300_111023.jpg
↑ 教室内にあったというシーソーも置かれていました。小さいころの記憶を呼び覚ますものですね。
d0119300_11101347.jpg
↑ 赤い毛糸は、教室の外の緑の崖につながっていました。
d0119300_1110234.jpg
↑緑の崖に赤い毛糸は、美しくはえて見えました。
d0119300_11224829.jpg
↑ RAMP坂ギャラリーのランプとは、傾斜路という意味で、この学校にある傾斜路にちなんでつけられています。もちろんそこにも赤い毛糸が伸びていました。

=data=
*Red Line Connection #7 本多真理子 展 "Mariko Honda Exhibition"
2008/06/06--06/16
会場:ランプ坂ギャラリー Ramp-zaka Gallery
http://www.npo-ccaa.com/
主催:CCAA(NPO法人 市民の芸術活動推進委員会)
企画:高田芳樹(RAMP坂ギャラリーコーディネーター)

photo by Akio Arakawa 2008

- - - - - - - - - -
[PR]
by artlover3 | 2008-06-16 12:53 | 現代アート

■ ジョシビヤーン コットン '08 "Joshibi Yarn Cotton '08"

ジョシビヤーン コットン展というおもしろい展覧会が行われているという友人からの情報で、急きょ見に行きました。

場所は東京・品川駅から歩いて10分ほどのところにある明治期に社交場として建てられた洋館です。

女子美術大学の眞田岳彦研究室が大学の敷地内で栽培して収穫した「綿」を素材にした作品が、洋館のあちらこちらに展示されていました。そのうちのいくつかを紹介します。
d0119300_1138524.jpg
↑ 明治期に建てられた洋館で「ジョシビヤーン コットン '08」が開かれていました。「ジョシビヤーン」とは、「女子美の織物」という意味のようです。
d0119300_11382698.jpg
↑ 階段の踊り場で、照山弥生 (Yayoi Teruyama) さんの「めんぼう虫」が出迎えてくれました。姿を変えた綿の息吹を表現しているそうです。
d0119300_1138508.jpg
↑ 井上織衣 (Orie Inoue) さんの「息のわた」。植物の綿も酸素を吸って、二酸化炭素を出していることをユーモラスに表現していました。
d0119300_11391499.jpg
↑ 山中周子 (Noriko Yamanaka) さんの「本能の音」。近くで声を出すと、胎児が聞いている母親の鼓動が聞こえてきます。
d0119300_11394232.jpg
↑ 小平由実 (Yumi Kodaira) さんの「ほいっぽ」。「ほいっぽ」とは、一歩一歩進むさま。生まれたときの足形(左)と現在の足形(右)を綿で作り、成長の度合いを比較しています。
↓ 現在の足形の中に種をまき、これからの成長を綿に託しているようです。
d0119300_1139546.jpg

d0119300_11401288.jpg
↑ 島田彩子 (Ayako Shimada) さんの「one」。過去100年の服装の様式の変遷を、襟の部分の形の変化で示した作品です。
d0119300_11503030.jpg
↑ 上口遼 (Haruka Kamiguchi) さんの「4月/5月」。カレンダーの日にちを綿の固まりに置きかえ、窓ガラスに張りつけた作品です。
d0119300_11404363.jpg
↑ 綿の固まりの中に、その日その日のさまざまな記憶が閉じ込められています。

=data=
*ジョシビヤーン コットン '08 "Joshibi Yarn Cotton '08"
女子美術大学大学院 眞田岳彦研究室展
"Joshibi university of art and design Takehiko Sanada Lab Exhibition"
http://www.joshibi.ac.jp/event/exhibition/
2008/05/31--06/04
会場:ターミナルラウンジ(東京・高輪)
http://terminallounge.jp/
出品者:井上織衣 Orie Inoue /青野素良 Sora Aono /小平由実 Yumi Kodaira /照山弥生 Yayoi Teruyama /宮園夕加 Yuka Miyazono /山中周子 Noriko Yamanaka /池田のぞみ Nozomi Ikeda /上口遼 Haruka Kamiguchi /島田彩子 Ayako Shimada /本田絵里香 Erika Honda

photo by Akio Arakawa 2008

- - - - - - - - - -
[PR]
by artlover3 | 2008-06-04 15:40 | 現代アート

■塩田千春展"From in silence Chiharu Shiota" #2

塩田千春展が神奈川県民ホールギャラリーで始まりました。
展示作業を始めて11日目、やっと塩田千春さんの作品ができあがりました。

時間ギリギリまで作品の質を高めようとする塩田さんの情熱が、制作のお手伝いをしていてひしひしと伝わってきました。どのようにできたのかスナップ写真でお伝えします。展示作業中のスナップ写真と見くらべてみてください。

インスタレーションの作品は、展覧会の会期が終われば撤去される運命にあります。ぜひ展覧会場に足を運んで、この素敵な作品を直接見て感じていただければと思います。

10/28(日)NHK教育テレビの新日曜美術館のアートシーン(9:45--10:00、20:45--21:00)で紹介されると聞いています。ぜひご覧ください。

また、10/28(日)17:00--19:00 神奈川県民ホール近くのZAIMで、塩田千春さんと展覧会にかかわった学芸員の中野仁詞さんによるレクチャーがあります。詳しくは、ZAIMサポーターズ・スクールのホームページをご覧ください。
d0119300_13185268.jpg
↑ 神奈川県民ホールギャラリーの案内板。塩田千春展は、全展示室を使った展覧会です。
d0119300_1319792.jpg
↑ 第2展示室/Room 2 "記憶から/From in memory"  部屋の奥の方に置かれたピアノは、編み込まれた黒い毛糸で完全に覆いつくされてしまいました。
d0119300_13192215.jpg
↑ 第5展示室/Room 5 "光から/From in light"  塩田さんが旧東ベルリン地区で集めた窓枠を使って筒状に組み上げた作品です。床に割れたガラスが散乱しています。この作品は第3展示室につながっています。
d0119300_1319353.jpg
↑ 第3展示室/Room 3 "光から/From in light"  全部で1000枚以上の窓枠が重なり合いながら、ゆるいカーブを描いています。ところどころに裸電球がぶら下がっています。この窓枠には、旧東ベルリンの市民の自由へのあこがれの視線が通過しています。こうとらえると、この部屋を歩きながら感慨深いものを感じます。
d0119300_1320426.jpg
↑ 第5展示室/Room 5 "沈黙から/From in silence"  広い空間の中央に焼けただれた白いグランドピアノとイスが置かれています。天井から黒い毛糸が垂れ下がり、ピアノを覆っています。ピアノが燃えるときに出た黒煙のようにも見えます。
d0119300_1320191.jpg
↑ 第5展示室/Room 5 "沈黙から/From in silence"  ピアノを囲むようにして、やはり焼けただれたイスが半円形に置かれています。それぞれのイスは天井から垂れ下がった黒い毛糸で結ばれ、イス同士も毛糸でお互いが結び合わされています。この光景は何かを感じざるを得ませんでした。
d0119300_13194932.jpg
↑ 第5展示室/Room 5 "沈黙から/From in silence"  この作品は、イスや毛糸の影を意識して見ると、また別の美しさが感じられます。塩田さんは、作品のいろいろなところに隠し味をきかせているのがわかります。ぜひ会場の雰囲気を味わってみてください。

=data=
*「沈黙から」 塩田千春展 "From in silence Chiharu Shiota"
神奈川県民ホールギャラリー(Kanagawa Prefectural Gallery)
2007/10/19--11/17(会期中無休)
http://www.kanagawa-kenminhall.com/artcomplex/shiota.html

*「沈黙から」 塩田千春展&アート・コンプレックス2007
http://www.kanagawa-kenminhall.com/artcomplex/

*塩田千春ホームページ
http://www.chiharu-shiota.com/jp/

*ZAIMサポーターズ・スクール2007
[アートの現場ー見る、聞く、つくる]第1回「沈黙から 塩田千春展」
2007/10/28(日)17:00--19:00
http://www.ycan.jp/archives/2007/10/zaim2007.html

*塩田千春展 ケンジタキギャラリー/東京
2007/10/17--11/24 (新作を含むドローイング、写真、立体を展示)
http://www2.odn.ne.jp/kenjitaki/

photo by Akio Arakawa 2007

- - - - - - - - - -
[PR]
by artlover3 | 2007-10-24 14:53 | 現代アート

■「沈黙から」塩田千春展 "From in silence Chiharu Shiota"

しばらくごぶさたしていました。Art Lover Blog を楽しみにしていた皆さんには、お久しぶりです。ヨーロッパのアートの旅から帰国して、国内の展覧会を見て回っているうちに、データがたまりすぎて、なかなかブログの更新ができませんでした。この間の私が見て回った展覧会の記録は、おいおい紹介していくつもりです。

私が2001年名古屋のケンジタキギャラリーでの個展からずっと見続けている塩田千春さんの大規模な個展が、私の住んでいる横浜の神奈川県民ホールギャラリーで、10/19から開催されます。私は10/8から連日、展示作業を手伝ってきました。毎日塩田さんの作品作りに対する情熱を感じて、とても素敵な毎日でした。

展示作業のスナップ写真からこの展覧会を見に行こうと思っていただけるとうれしいです。最終的にどのような展覧会になるのかは、ぜひ会場に足を運んで見てください。遠方から見に来たとしても、見る価値のある展覧会だと私は確信しています。

今回の塩田千春展は、「沈黙から」というタイトルにインスピレーションを得た音楽、ダンス、パフォーマンスが、塩田さんのインスタレーションの作品のなかで上演されるというぜいたくなプログラムが用意されています。詳しくは、「沈黙から」塩田千春展&アート・コンプレックス2007のホームページをご覧ください。
d0119300_6525554.jpg
↑ 神奈川県民ホールの入口
d0119300_6581533.jpg
↑ 第2展示室 『記憶から』の展示作業/ピアノを置いた部屋を黒い毛糸で編んでいく作業はリズミカルに行われていました。このあとこの部屋は毛糸で埋めつくされました。
d0119300_6541339.jpg
↑ 第3展示室 『光から』の展示作業/旧東ベルリン地区から塩田さん自身が集めてきた約1300枚の窓枠を使ったインスタレーションの展示作業は力仕事です。電球の光が入ると命が吹き込まれます。
d0119300_6543162.jpg
↑ 第5展示室 『沈黙から』の展示作業/展示室の広く高い壁面や柱に黒い毛糸でドローイングしていきます。この作業はとても楽しいものでした。
d0119300_6582889.jpg
↑ 第5展示室 『沈黙から』の展示作業/高い天井から毛糸を垂れ下げる作業、真下には焼けただれた白いグランドピアノがあります。この会場でピアノ演奏会も予定されています。ピアニストは、この会場でどのような演奏を聴かせてくれるのか、今から楽しみです。
d0119300_6545492.jpg
↑ 第5展示室 『沈黙から』の展示作業/焼けただれたイスを黒い毛糸で結び合わせる作業。時間の許す限り、糸を編んでいきます。作家の作品に対する執念を十分に感じました。完成は間近です。

=data=
*「沈黙から」 塩田千春展 "From in silence Chiharu Shiota"
神奈川県民ホールギャラリー(Kanagawa Prefectural Gallery)
2007/10/19--11/17
http://www.kanagawa-kenminhall.com/artcomplex/shiota.html

*「沈黙から」 塩田千春展&アート・コンプレックス2007
http://www.kanagawa-kenminhall.com/artcomplex/

*塩田千春ホームページ
http://www.chiharu-shiota.com/jp/

photo by Akio Arakawa 2007

- - - - - - - - - -
[PR]
by artlover3 | 2007-10-18 08:23 | 現代アート

■高橋稔枝展 -Flags- (Toshie Takahashi Exhibition)

東京・銀座のギャラリー巷房(こうぼう)の3つのスペースを使って、テキスタイル造形作家の高橋稔枝さんの個展が開かれています。

"Flags"と名付けられた作品は、「世界の笑顔」の新聞の切り抜きを綿糸と布を使ってコラージュし、それを数百個、糸でつなげてつるしたインスタレーションです。世界の人々の輪がつながって、平和を祈っているように感じました。

=data=
*高橋稔枝展 -Flags- (Toshie Takahashi Exhibition)
2007/05/14-->05/19
巷房+巷房階段下+ Space Kobo & Tomo (Kobo + Kobo Kaidanshita + Space Kobo & Tomo)
http://www.spinn-aker.co.jp/toshie-takahashi.html

d0119300_12432935.jpg

↑ 船の満艦飾のように世界の笑顔がはためいています。
↓ 一つ一つのコラージュは糸でおおわれ、味があります。
d0119300_12435197.jpg

↓ 階段下のスペースの"Bon Voyage the Love"と題されたインスタレーション。芽生えをのせた舟が航海している風で、綿糸と麻布でできています。
d0119300_13301498.jpg

[PR]
by artlover3 | 2007-05-18 13:53 | 現代アート

■池内晶子 "Installation" Akiko Ikeuchi Exhibition

銀座のギャラリー21+葉で、池内晶子さんの絹の刺繍糸を使ったインスタレーションを見てきました。

ギャラリー空間全体を160cmの高さで、ほとんど白に近い淡いピンク色の刺繍糸でおおっていました。

刺繍糸は、クモの巣のようにところどころで結ばれていて、糸がたくさん垂れ下がっています。離れてみると、中央が紡錘形になっているのが分かります。

くぐって見ることもできますが、糸が切れないかどうかひやひやしました。とてもさわやかで美しい空間を見せてくれた展覧会でした。5/19までやっていますので、ぜひどうぞ。

=data=
*池内晶子"Installation" Akiko Ikeuchi Exhibition
2007/05/07-->05/19
ギャラリー21+葉
http://www.gallery21yo.com/
d0119300_13515855.jpg

↑↓作品を見ていると、一つ一つ丹念に糸を結びながらこの大きな作品をつくった作家の執念に頭が下がります。
d0119300_1352221.jpg

↓背を低くして作品の下を通って反対側から見ると、また違った景色が見られます。
d0119300_1352375.jpg

[PR]
by artlover3 | 2007-05-09 14:06 | 現代アート