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■ 欧州アート便り 2009年秋(その4) Brussels

ベルリンからスイスやベネチアに行ったのですが、今ベルギーのブリュッセルに滞在しています。ここの情報を先に紹介します。

というのも現在ブリュッセルで、作家の中谷ゆうこさんのグループの展覧会が開かれているのです。この展覧会を見るのが、私の今回の欧州アートシーンをめぐる旅の目的の一つでもありました。

場所はブリュセルの中心部にある在ベルギー日本大使館広報文化センター展示ホールです。初日には、作家3人とバイオリニストの平出七菜さんが出演した「五感を使ったアート体験」というオープニングパフォーマンスイベントがありました。会場に入りきれない人もいて、大変な評判でした。

とても見応えある展覧会です。会期は11月3日までですので、もしブリュッセルにお知り合いの方がいらっしゃいましたら、ぜひ紹介してあげてください。

▼在ベルギー日本大使館広報文化センターは、ブリュッセルの中心部のTRONE駅の目の前にあります。
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▼会場は通行人もたくさん通るビルの1階にあるので、外からでも注目されます。
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▼今回の展覧会は「ここ そこ あそこ」展というタイトルで、尾島裕さん、中谷ゆうこさん、津田梨早さんの3人の作家の作品で構成されています。
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▼3人の作品は、それぞれお互いの作品が響き合うように配置されていました。尾島裕さんの作品(手前)と中谷ゆうこさんの作品(後ろ)。
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▼こちらは、津田梨早さんの作品(手前)と中谷ゆうこさんの作品(後ろ)。
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▼大胆なアングルの中谷ゆうこさんの作品。
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▼中谷ゆうこさんの作品。色調がとてもいいです。
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▼ところどころに金箔が使われている尾島裕さんの作品。
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▼写真に自作の詩を添えた尾島裕さんの作品。パフォーマンスでは、本人が日本語とフランス語でこの詩を朗読しました。
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▼セラミックの津田梨早さんの作品。広がっていく波紋のように見えました。
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▼丸まった葉っぱのような津田梨早さんの作品。人の動線をイメージするように配置されていました。
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▼初日にはたくさんの人たちが見にきていました。国際交流の場になっていました。
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▼初日にパフォーマンスをした、手前から津田梨早さん、中谷ゆうこさん、尾島裕さん。衣装は前田サイコさんのプロデュース。
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photo by Akio Arakawa 2009

=data=
*Exhibition "koko soko asoko"「ここ そこ あそこ」展
在ベルギー日本大使館広報文化センター展示ホール
2009/10/20--11/03
http://www.be.emb-japan.go.jp/japanese/index.html
尾島裕 (Hiro Ojima)
http://www.hiro-ojima.com/index/
中谷ゆうこ (Yuko Nakaya)
http://www.adamvickaryous.com/yukonakaya/nakaya_index.htm
・津田梨早 (Risa Tsuda)
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by artlover3 | 2009-10-23 16:19 | 現代アート

■ 欧州アート便り 2009年秋(その3) Berlin

ベルリンでは、いつも予想しない何かに出会えます。9月の初め、アウディフォーラム東京での展覧会場で会ったばかりのヨーク・ガイスマーさんにベルリンで会ったからです。ベルリン日独センターで、Jårg Geismarの個展『水族館』が開催されています。

私がベルリン滞在中に川俣正展や、Jårg Geismar展が見られることは、本当にラッキーだと思いました。

▼ベルリン日独センターはベルリン南西のダーレム地区(Dahlem)にあります。
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▼この展覧会のおしゃれなDM。このほかに見応えのある図録ができていました。
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▼夜になるとベルリン日独センターの入口にAQUARIUMというネオンサインが光ります。
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▼ベルリン日独センターの庭園や外壁に色鮮やかな魚がたくさん浮かび上がります。
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▼屋内にはJårg Geismarの写真にドローイングされた作品がたくさん展示されていました。
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▼オープニングでは、Jårg Geismarさんや南嶌宏さん(女子美術大学教授)らの講演会がありました。
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photo by Akio Arakawa 2009

=data=
*ヨーク・ガイスマー(Jarg Geismar)個展『水族館』
ベルリン日独センター
http://www.jdzb.de/
2009/10/9--2010/01/15
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by artlover3 | 2009-10-18 19:11 | 現代アート

■ 欧州アート便り 2009年秋(その2) Berlin

今回の旅は、ベルリンに滞在しながら、スイスやベネチアなどに行くように計画しました。

今ベルリンでは、川俣正展 (Tadashi Kawamata - Berlin Tree Huts )と、第4回福岡アジア美術トリエンナーレ 2009にも参加している中国のチゥ・ジージェ(邱志傑)展 (Qiu Zhijie: Twilight of the Idols) が見られます。

▼場所はベルリンの中心部の公園の中にあるHaus der Kulturen der Welt(世界文化の家)です。
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▼川俣正の作品は、会場を取り囲む森のあちこちにTree Huts(木の小屋)が設けられています。
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▼会場のロビーのあちこちにもTree Hutsがしかけてありました。
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▼今までの川俣正の活動がビデオで紹介されていました。
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▼Qiu Zhijieの大規模なインスタレーション。右側の作品は、つるされた箱の上部に長靴が置かれています。
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▼本が開かれた状態で大量に並べられ、扇風機で本のページがひらめいています。一部は黒く塗られています。壁際には、鳥の形に切り抜かれた鏡がたくさん置かれています。
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▼正面のスクリーンには、影絵が投影されています。オープニングでは、影絵のパフォーマンスがありました。
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▼影絵のスクリーンの裏側です。観覧者が操ることもできます。
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photo by Akio Arakawa 2009

=data=
*THE HAUS DER KULTUREN DER WELT
http://www.hkw.de/en/index.php
*TADASHI KAWAMATA - BERLIN TREE HUTS
*QIU ZHIJIE: TWILIGHT OF THE IDOLS
2009/10/09--2010/01/10
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by artlover3 | 2009-10-18 18:18 | 現代アート

■ 欧州アート便り 2009年秋(その1) Copenhagen

9月下旬日本を出発、ベネチアビエンナーレなど欧州のアートシーンを見る旅にでかけました。旅先で随時更新していく予定ですが、昼間動き回っているので、更新が滞りがちになってしまうことをお断りしておきます。

まずコペンハーゲンに2泊して、ルイジアナ現代美術館の塩田千春さんの作品や、コペンハーゲン付近の素敵な建築物を見てきました。

▼ルイジアナ現代美術館の入口の建物の屋根の上に、今回の展覧会のタイトルの"THE WORLD IS YOURS"という文字が光っていました。
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▼塩田千春作品は、今回は、黒こげになった自動車を黒い毛糸で覆った作品になっていました。ベッド、椅子、ピアノなどを黒い毛糸で包み込む作品に続く新作です。
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▼塩田さんの話によると、本当は、車を燃やして黒こげにしたかったそうですが、館内の展示のため、においなどの問題でそれができず、今回は黒くペイントした車になったそうです。
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その他、コペンハーゲン周辺の斬新な建築物のいくつかを紹介します。私は、これらの建築物が機内誌などに載っているのを見て、訪れてみたいと思い出かけてきました。
▼コペンハーゲン郊外のシャルロッテンルンドにあるオードロップゴー美術館。見た目クジラの横顔のように見えます。
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▼Edvard Munch展をしていました。私の全然知らないMunchの作品がたくさん展示されていました。この美術館に行くまで、近くの駅から45分歩きました。別の駅からバスの便があることが帰りにわかりました。でも、街を歩くことでその街を肌で感じることができます。
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▼コペンハーゲンの港近くに最近完成したデンマークロイヤルシアター、プレーハウス。上部の窓のないところに惹かれました。不思議な建物です。
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▼今度行ったときは、中に入って観劇をしてみたいと思いました。
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▼港の対岸に、新オペラハウスができています。これもすばらしいです。劇場とオペラハウスが対岸にあるというのも、素敵な都市計画です。二つの建物は、観光船で結ばれています。
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▼そのほか、ルイジアナ現代美術館近くのクランペンボーというところを散策しました。アルネ・ヤコブセンの設計した建築物やビーチ施設を見るためです。これは、海岸にあるサウナ施設です。砂浜にはビーチバレーのコートなどがありました。
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▼ビーチにあるサウナから、ガウンをまとった男女が出てきて、裸で海で泳ぐところに遭遇し、びっくりしました。サウナで体を温めて、冷たい海で体を冷やす健康法なのですね。監視塔は、ヤコブセンのデザインのようです。
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photo by Akio Arakawa 2009

=data=
*ルイジアナ現代美術館
http://www.louisiana.dk/dk
*オードロップゴー美術館
http://www.ordrupgaard.dk/topics/frontpage.aspx
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by artlover3 | 2009-10-13 16:45 | 現代アート

■第52回ヴェネチア・ビエンナーレ(The Venice Biennale in 2007)その2

今このブログの更新は、Berlinのカフェでしています。いわゆるインターネットカフェではなく、普通のカフェに無線LANが設置されているのです。お客はコーヒー一杯で何時間でもインターネットが自由にできるのです。とても便利です。

今日は曇りで美術館やGalleryが休みなので、ブログの更新をする日にしました。午後1時から始め、今は午後5時、もう4時間もねばっています。あと1時間はかかるでしょうから、5時間いることになります。まわりはパソコンを持ち込んでいる人ばかり。とてもはやっている店です。

ヴェネチア・ビエンナーレの続きを写真で紹介します。本当はいろいろ調べてリンクを張りたいのですが、旅先ゆえそれをする時間が取れません。

=data=
*第52回ヴェネチア・ビエンナーレ美術展(The Venice Biennale in 2007)
2007/06/10〜11/21
http://www.labiennale.org/

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↑ 地元イタリア館は、Giuseppe Penoneを起用していました。日本でも木を素材にした作品を見ていますが、今回は広い展示室に入ると、大きな丸太が2本置かれていました。
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↑ その丸太を近寄って見ると、動物の皮で丸太を包んでいるのがわかりました。無数のくぎで皮を丸太に張りつけています。
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↑ 奥のもっと広い展示室に入ると、もっとびっくり。丸太を包んでいた皮が壁一面に張りつけてあったからです。木の表面の凹凸を動物の皮で写し取っていたのです。何か日本館の岡部昌生の作品に通じるものがあるように感じました。
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↑ 今回、関連企画の展覧会がベネチアの迷路のようなさまざまな場所で行われてました。このポスターは、日本の森村泰昌展のポスターです。私も見に行きましたが、森村が近現代の歴史上の人物に扮した写真とビデオの作品でした。場所は観光客であふれかえっているサンマルコ広場の中にあるギャラリーでした。
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↑ Lee Ufan展も関連企画で行われていました。会場は狭い運河沿いにある古い建物の中でした。
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↑ ときおり、ゴンドラが運河を通ります。
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↑ 入口を入ると、中庭に石と分厚い鉄板を使ったインスタレーション作品がありました。建物が古いので、美術館やギャラリーで見るのとは違った趣があります。
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↑ 部屋の中の作品の一つ。グレーのドローイングーと石が置かれていました。Lee Ufan展は、日本と韓国のファンデーションが援助して行われていました。
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↑ これも関連企画のヤン・ファーブル展。入口を入ったところに6つの黄金色のバスタブが置かれていました。その一つに男が洋服のまま水につかっていました。何かを予感させるプロローグです。
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↑ 2階に上がると、10くらいある部屋にそれぞれ異なるインスタレーションがありました。これは、最近東京のシューゴアーツでも見た脳のシリーズの作品です。
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↑ この作品が一番怖い作品でした。玉虫の羽を使って作られたアヒルの奥に、黄金に光る金属でできた男が首をつっているのです。

↓ このアヒルは、男のなり代わりなのでしょうか。このヤン・ファーブル展はとても大がかりないろいろ考えさせるものを含んだ展覧会でした。
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by artlover3 | 2007-07-10 01:14 | 現代アート

■第52回ヴェネチア・ビエンナーレ(The Venice Biennale in 2007)その1

今回の旅はベルリンを足場に各地にでかけるようにしたため、先週はヴェネチア・ビエンナーレを見にヴェネチア往復をしました。ベルリンは天候不順でちょっと寒いのですが、ヴェネチアは夏の日差しでした。

情報を発信するのが追いつかないのですが、ミュンスターとカッセルの情報は帰国してからにします。ということで、見てきたばかりのヴェネチア・ビエンナーレのアートシーンの一部を紹介します。

=data=
*第52回ヴェネチア・ビエンナーレ美術展(The Venice Biennale in 2007)
2007/06/10〜11/21
http://www.labiennale.org/

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↑ ヴェネチア・ビエンナーレの主会場は2つあります。会場に近づくには運河をまたぐ橋を渡って行きます。
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↑ 今回のヴェネチア・ビエンナーレのテーマは、"think with the senses feel with the mind"というのだそうです。
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↑ 日本館の作家は、岡部昌生。タイトルは、"Is There a Future for Our Past?"(私たちの過去に、未来はあるのか)というものです。入口を入ると、フロッタージュをしている作家の映像が流れていました。
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↑ 広島の市街地とかつての軍港を結んだ旧宇品駅で使われていた石を会場中央にどーんと並べていました。そして、その石の凹凸を鉛筆でこすり取って作品化したフロッタージュの作品が壁面すべてを埋めつくしていました。
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↑ 石のフロッタージュのほかにいろいろな事件を伝える新聞や、採集した植物を標本化したものも展示されていました。
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↑ イギリス館のTracey Eminのドローイングの作品。とても官能的でヴェネチア・ビエンナーレで見たドローイング作品のうちでは一番気に入りました。
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↑ Tracey Eminは、ネオン管を使った文字の作品も出品していました。とても素敵でした。
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↑ フィンランド館のMaaria Wirkkalaの作品。タイトルは、"Landing Prohibited" というもの。船の周りは浜に打ち寄せられたガラスがおおっています。また、船の中には錆色の水が。ときどき船が振動します。

↓ 日本の作家の藤本由紀夫の作品。この作品は私は日本で見ていますが、観客はイスに座って会場の音を確かめていました。
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by artlover3 | 2007-07-09 22:12 | 現代アート

■ドクメンタ(Documenta 12)/田中敦子 (Atsuko Tanaka) の作品より

2007/07/02 (曇り)
カールスルーエから一度ベルリンに行き、そこからデュッセルドルフ、ミュンスター、カッセルと旅をしてきました。そしてまた、ベルリンに戻ってきました。

毎日いろいろなアートシーンを見るのに忙しく、ブログの更新もできませんでしたが、それはおいおい紹介していきたいと思います。

最後に回ったカッセルの「ドクメンタ12」で、日本人作家の田中敦子がいろいろな会場でいろいろな作品が紹介されていたので、それを見ていただこうと思います。2005年に亡くなった日本人作家がこれほどまでに取り上げられていたのは、同じ日本人としてうれしく思いました。

=data=
*ドクメンタ(Documenta 12)
2007/06/16〜09/23
http://www.documenta12.de/

*Gallery HAM
http://www.g-ham.com/atsukotanaka_j.html

*《田中敦子 in Kyoto》
http://www001.upp.so-net.ne.jp/artichoke/work/tanaka.html

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↑ 「ドクメンタ12」のメイン会場です。
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↑ 電気服の作品です。何分かごとに急に点滅し始めるので、子どもたちがびっくりしていました。高松市美術館の所蔵している作品が出品されていました。
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↑ 布の作品3点。これは名古屋のGallery HAM所蔵の作品です。黄ばんだ布が展示されていました。これはどういう意味をもつ作品なのか私はとまどいました。
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↑ 「ドクメンタ12」の会場は、何か所かに分かれていました。広い芝生にひときわ目立つピンクの布、これも田中敦子の作品です。風にあおられ呼吸しているようでした。見に来た人たちがさかんに写真を撮っていました。
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↑ カレンダーの作品2点。手元にあった新聞紙や紙などを切り貼りして、オリジナルのカレンダーを作っています。一日一日を大切に過ごしていたことが偲ばれます。
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↑ 電気服をモチーフにしたドローイングです。

ドクメンタという国際展でこれほど田中敦子が取り上げられていることをまず報告して、次回その他の作品を紹介します。
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by artlover3 | 2007-07-03 00:09 | 現代アート

■"Thermocline of Art : New Asian Waves" カールスルーエ現代美術館(ZKM Karlsruhe/Germany)

2007/06/20 (快晴)
ベルリン在住の作家の塩田千春さんが、ドイツのカールスルーエ現代美術館のグループ展に出品するとの情報で、カッセルなどに行く前に見に行くことにしました。カールスルーエを地図で調べると、フランクフルトの南に位置していて、フランクフルトから新幹線ICEで1時間少しで行けることがわかりました。

今回ドイツ各地への移動は、ジャーマンレールパスというドイツ鉄道乗り放題のチケットを利用することにしました。ジャーマンレールパスは、日本で事前に購入しないと入手できません。ちなみに5日分で189ユーロします。1日分6,500円ぐらいでしょうか。

この展覧会は、"Thermocline of Art : New Asian Waves"というタイトルの100人を超えるアジアの作家たちのグループ展です。日本からも、会田誠、畠山直哉、小沢剛、塩田千春、照屋勇賢ら20人近い作家が出品していました。会場で、現在上海に住んでいる旧知の作家の古川万里さんの作品を見つけ、うれしく思いました。

この展覧会のすべてをお伝えすることはできませんが、いくつか興味深い作品を紹介することにします。

=data=
*Thermocline of Art : New Asian Waves
2007/06/14〜10/21
カールスルーエ現代美術館(ZKM | Center for Art and Media/Karlsruhe)
http://on1.zkm.de/zkm/e/besucherinfo

*地球の歩き方ホームページ(ジャーマンレールパスの情報)
http://www.arukikata.co.jp/index.html

*ドイツ鉄道 (Die Bahn) (ドイツ鉄道の駅探です)
http://reiseauskunft.bahn.de/bin/query.exe/en

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↑ 会場は、カールスルーエ中央駅からも歩いていけるZKMというアート・メディアミュージアムの中でした。広大なスペースに企画展のほか内容が充実しているコレクション展が見られます。
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↑ His Chair 2007 / Chiharu Shiota (Japan)
旧東ベルリン地区で使われていた窓わくを何重にも重ねて円筒状に組み上げた家です。高さが6mもある大きな作品です。

↓ 床には割れたガラスが散乱していて、一つのイスが置かれていました。使われている素材にそれぞれ意味が込められている作品です。
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↑ Wingecd Pilgrims : A Chronicle from Asia 2006 / Sheba Chhachhi (India)
暗い部屋の中で白い着物を着た人間がテレビを持っているように見せかけています。

↓ 見えるのは、テレビの映像ではなく、セル画をゆっくり回したローテクのしかけの絵です。
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↑ Note From the Sea Horizon / Yasuhiro Suzuki (Japan)
ひもを高速で回転させると残像現象で回転体が見えますが、そこに水平線の映像を投影させて見せています。回転体の形が変化して、おもしろい効果を出していました。
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↑ Case of Vietnam in the Evening 2004 / Mari Furukawa (Japan)
各国を旅しながら、その国で入手した鳥かご、布、紙、ランプなどを使って、人々の生活や風俗などを紹介するシリーズの作品を発表していました。

↓ それぞれの国で使われいる鳥かごの違いも興味深いものです。
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↑ Buddha Hurrieane 2005 / Chen Longbin (Taiwan)
仏像の頭上におびただしい数の本や雑誌がぶら下がっていました。

↓ よく見ると、この仏像が本や雑誌の縁を削ってできていることがわかり、驚嘆しました。
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↓ Bodyscope 2005 / Titarubi (Indonesia)
グラスファイバーでできている人の形をした大きな張りぼてが数体つり下げられていました。中がランプになっていて、死者を鎮魂しているかのように感じました。
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by artlover3 | 2007-06-24 02:10 | 現代アート

■フランクフルト・モダン・アート美術館(Museum fur Moderne Kunst, Frankfult am Main)

2007/06/19 (快晴)
今日は、フランクフルト市内の現代アートが見られる美術館を中心に見て歩きました。
フランクフルト中央駅構内にある観光案内所で「フランクフルトカード」を買うと、市内の交通機関が乗り放題なのと、おもな美術館・博物館などが50%offになるのでお得です。

なお、ドイツ語表記は使えない文字があるので、一部正しくありません。また、美術館などのURLなどを調べる時間がなかったので、リンクをはってありませんが、これは後日更新したいと思います。

フランクフルトで一番のおすすめは、モダン・アート美術館(Museum fur Moderne Kunst, Frankfult am Main)です。私はここで数時間過ごしました。

ウイーンの建築家ハンス・ホラインの設計によるこの美術館は、外観が三角形をしているので、"ショートケーキ"というニックネームがつけられているそうです。授業の一環で使われているのか、学生さんたちがたくさん見に来ていました。

現代アートのコレクションが次から次へと見られます。ボイスから始まり、私の知らない素敵な作家の作品が、複雑な作りの展示室にたくさん詰まっていました。その一部を紹介します。

欧米の美術館では、常設の作品は、ストロボを使用しなければ、たいてい撮影が許されています。規則にしばられた日本の美術館と大違いです。日本の美術館も見習ってほしいと思います。

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↑ フランクフルト・モダン・アート美術館のショートケーキのような外観。
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↑ Maurizio Cattelan : Ohne Titel/Untitled, 2007(右の馬の作品) 
 Jessica Diamond : Germany is Connecticut, 1989(左の文字の作品) 
入館すると、3階まで吹き抜けの広い部屋にあるこの2つの作品にまず出会います。これを見ただけで、これから何が見られるのか、わくわくしました。
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↑ Bill Bollinger : Red Hook, 1970 
油のわいた液体が入った4つのドラム缶がホースでつながれている作品です。
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↑ Joseph Beuys : Blitzschlag mit Lichtschein auf Hirsch, 1958-1985 
3階に届く巨大なボイスの作品。この作品に合わせて展示室が設計されているようです。
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↑ Robert Watts : Chair, 1962 
階段の踊り場に置かれた赤く光るイス、とてもおしゃれです。
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↑ Maurizio Cattelan : Ave Maria, 2007 
広い壁を使って、3本の手が何かを指差している作品。何を感じるかは、鑑賞者の心次第でしょうか。

↓ Rosemarie Trockel : Ohne Tilel (Frau ohne Unterleib), 1988 
台に置かれたワックスでできた人体と、人物を撮ったフィルム。取り合わせがおもしろい作品です。壁に展示されているのも同じ作家の作品で、毛糸で編んであります。
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by artlover3 | 2007-06-20 12:38 | 現代アート