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■ケージ:声のための作品集/WINDS CAFE 124

今年は作曲家ジョン・ケージ (1912-1992) の生誕95年・没後15年だそうです。それにちなんで昨日、東京で記念演奏会が開かれました。この貴重な催しは、毎月1回開かれているWINDS CAFEという川村龍俊さんが主宰しているイベント+パーティーの中で行われました。

初めにラジオを使った、ケージの「Radio Music (1956)」が演じられました。ラジオで演奏するなんて、前代未聞の音楽ですね。

次に、詩人の松井茂さんの「虚の風景論─あるいはジョン・ケージのパセティック・ファラシーに関する戯曲的現代詩 (2007, 委嘱初演)」という作品が、川村龍俊さんの朗読と、松井茂さんの映像で上演されました。

ケージは、声のための作品を大量に作曲しているそうです。バリトンの松平敬さんが、それを見事に歌い上げました。その楽譜も見せてもらいましたが、独特な図形のような文字や、複雑な曲線で書かれていました。

松平さんによると、ケージの声のための作品は、演奏する人が少ないので、だれかが引き継いでいかないといけないのだと、使命感に燃えたお話をしてくださいました。

最後にケージが京都の龍安寺に触発されて作曲したという「Ryoanji (1983)」という曲が、松平さんの声と、川村さんの打楽器で演奏されました。日本的な情感とリズムを感じさせる、しっとりしたいい演奏でした。

川村さんはこの演奏のために、自分で撮ってきた龍安寺の写真をパソコンのデスクトップに飾り、数週間にわたって日夜イメージトレーニングを行なったそうです。ジョン・ケージ・ファンの川村さんらしい打ち込みように感心しました。

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*【ケージ:声のための作品集 〜ケージ生誕95年・没後15年によせて〜】
2007/04/22 WINDS CAFE 124 in 三軒茶屋/レンタルスペースSF(東京・世田谷)にて 

松平 敬(声)ゲスト:松井 茂(映像)+川村 龍俊(朗読+パーカッション)

*WINDS CAFE 公式サイト
http://www.st.rim.or.jp/~mal/Cafe/
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↓ジョン・ケージ作曲「Ryoanji 」の打楽器のパートの楽譜。
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↓「Ryoanji 」の演奏風景。左が打楽器を演奏する川村龍俊さん。右が声担当のバリトン歌手の松平敬さん。
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*このWINDS CAFEというイベント+パーティーは、「好きなことやものを楽しんでいる人と一緒にいるのはなんて楽しいことだろう」という川村さんのコンセプトで開かれています。だれでも参加できますから興味のある方は、WINDS CAFE公式サイトをご覧になっていらしてみてはいかがでしょう。
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by artlover3 | 2007-04-23 21:20 | 音楽