カテゴリ:現代アート( 57 )

■松下誠子展 "Sisters three" (Seiko Matsushita Exhibition)

中央線の東小金井駅から歩いて約15分、久しぶりに武蔵野の静かな環境にある双ギャラリーにでかけました。1999年、東京の久が原にあったガレリアキマイラでの個展で知り合った、松下誠子さんの個展が開かれたからです。

今回の個展のタイトルは "Sisters three"、ギリシア神話の「運命の三女神」からとったという。ゲルマン民族では "Sisters three" は、運命の糸を紡ぐとともに、過去、現在、未来を司る女神という伝えがあるそうです。

展覧会は、3人または、2人の女性が絡んだ大型の写真6点と、それらの写真をもとにしたドローイング数点で構成されています。それぞれ女性たちが楽しげに心の交流をはかっているような描写がされています。

実際にこれらの作品と対面して、何かを感じ取ってみてほしい展覧会です。

=data=
*松下誠子展 "Sisters three" (Seiko Matsushita Exhibition)
2007/05/26-->06/24
双ギャラリー (Soh Gallery)
http://www.soh-gallery.com/
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↑ 3人の女性がお互いを慈しむようなポーズをとっている作品。

↓ 印画紙に体の部分をプリントしたものに、ドローイングをほどこした作品。写真とはまた違った持ち味があります。
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↓ 赤い糸で結ばれているポーズをとる2人の女性。双ギャラリー発行の松下誠子展の図録より。
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by artlover3 | 2007-05-28 22:20 | 現代アート

■トザキケイコ 「消えかかりそうなもののすべてに祝福を」 (Keiko Tozaki Exhibition)

名古屋に行くと必ず寄るギャラリーがいくつかあります。その一つがハートフィールドギャラリー です。そこで今回、若い作家のトザキケイコさんの展覧会が開かれていました。

トザキさんは、コケや貝殻や流木などを使って、箱のなかにさまざまな小さな世界を作っていました。箱のすき間から眺める作品もあり、コケの美しさを再認識させられました。

今回の作品はコケを使っているので、毎日、霧吹きで世話をするのが大変だと思います。コケの間から、予期しない植物の芽生えも見られ、それをうまく取り込んで作品化していました。

=data=
*トザキケイコ "box art + drawing exhibiton" 「消えかかりそうなもののすべてに祝福を」 (Keiko Tozaki Exhibition)
2007/05/15-->05/27
ハートフィールドギャラリー (Heartfield Gallery)
http://www002.upp.so-net.ne.jp/heartfield/

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↑ ハートフィールドギャラリーは、いつもおしゃれな展覧会を見せてくれます。
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↑ 箱にいろいろな形のすき間を作り、見るときの視線を導く工夫がされていました。

↓ ドローイングの作品を前にしたトザキケイコさん。これからの作品が楽しみです。
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by artlover3 | 2007-05-22 04:14 | 現代アート

■松井紫朗 "what goes in comes out" (Shiro Matsui Exhibition)

名古屋のギャラリー、白土舎で行われている松井紫朗さんの展覧会を見てきました。2006年2月私がドイツのケルンに行ったとき、偶然artothekというギャラリーで松井紫朗さんの展覧会を見たのを思い出しました。

そのときは、部屋の換気扇をまわすとバルーンがゆっくりとふくらんでいくというおもしろい展覧会でした。

今回は、ギャラリーの中央に四角い水槽が置かれ、循環している水が中央の穴に吸い込まれていました。そして壁面には、何やら谷川の水が流れているような映像が投影されていました。

一瞬これは何かしかけがありそうだと思い、天井を見上げたりしましたが、すぐにはどうなっているのかわかりませんでした。すると、ギャラリーのオーナーの土崎さんが水が流れ落ちるパイプの下にカメラが上向きに仕掛けられていて、パイプを流れ落ちる水流の映像をライブで壁に投影していることを教えてくれました。

映像は、山水画のような静かな風景を映し出していました。とても気持ちのいいインスタレーションでした。今回名古屋に行ったとき、この展覧会が開かれているのを知ったのですが、この展覧会はおすすめです。

=data=
*松井紫朗 "what goes in comes out" (Shiro Matsui Exhibition)
2007/05/12-->06/09
白土舎 (Hakutosha)
http://www.h3.dion.ne.jp/~hakuto/

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↑ はじめは水槽と映像がリンクしているとは、気づかない作品です。リンクしていると知ったとき、作家の着想に驚かされます。
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↑ ごつごつしている岩のところを水が流れているように見せる工夫が巧みです。
↓ 水槽を水平に設置するのも一苦労あったと思います。水面を見ているだけでも楽しめました。
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by artlover3 | 2007-05-22 02:45 | 現代アート

■Veronika Dobers Exhibition (ヴェロニカ・ドバース展)

名古屋にある L Gallery, F-1で始まったドイツの作家ヴェロニカ・ドバースさんの個展に行ってきました。

ヴェロニカさんは、2003年私がドイツのブレーメンに行った際、知り合った作家です。現在ご主人の仕事の関係で大阪に在住していて、今回名古屋で個展を開くとの案内を受け、オープニングにかけつけ、旧交を温めました。

彼女の作品はガラス絵の手法で、シンプルな人間や自然をモチーフにした世界を描いたものが多く、とても素敵な展覧会でした。

Veronika Dobers (ヴェロニカ・ドバース) さんのホームページに、いろいろな作品が紹介されています。
http://www.dobers-art.de/
ミュンヘン空港の待合室など、パブリックの空間にもVeronikaさんの作品は採用されています。

L Gallery, F-1というギャラリーは、アート作家でもある小島久弥さんがやっているギャラリーで、とても機能的でさわやかな感じのギャラリーです。これからも名古屋に行ったきは、立ち寄ってみようと思います。

=data=
*Veronika Dobers Exhibition (ヴェロニカ・ドバース展)
2007/05/19-->06/03
L Gallery, F-1
名古屋市名東区本郷1-43 The Apartment LiF F-1
TEL:052-774-5599
時間:13:00〜20:00
作家在廊日(5/19, 20, 26, 27)

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↑マンションの部屋を利用したギャラリー空間はコンクリート打ちっぱなしで、洗面所やトイレも展示空間となっています。生活のなかでアートを楽しむ提案がされています。
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↑右の絵のタイトルは"Blue Heap with Painted Alphabet"。絵はガラスの裏側に書かれているので、文字を書くときは左右逆に書かなければならず、大変です。
↓プレゼントした「いいちこスペシャル」のボトルが傾けられることを教えると、Veronika夫妻はマジシャンとそれに驚く観客を即興で演じました。とてもひょうきんなご夫妻です。
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by artlover3 | 2007-05-22 00:47 | 現代アート

■高橋稔枝展 -Flags- (Toshie Takahashi Exhibition)

東京・銀座のギャラリー巷房(こうぼう)の3つのスペースを使って、テキスタイル造形作家の高橋稔枝さんの個展が開かれています。

"Flags"と名付けられた作品は、「世界の笑顔」の新聞の切り抜きを綿糸と布を使ってコラージュし、それを数百個、糸でつなげてつるしたインスタレーションです。世界の人々の輪がつながって、平和を祈っているように感じました。

=data=
*高橋稔枝展 -Flags- (Toshie Takahashi Exhibition)
2007/05/14-->05/19
巷房+巷房階段下+ Space Kobo & Tomo (Kobo + Kobo Kaidanshita + Space Kobo & Tomo)
http://www.spinn-aker.co.jp/toshie-takahashi.html

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↑ 船の満艦飾のように世界の笑顔がはためいています。
↓ 一つ一つのコラージュは糸でおおわれ、味があります。
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↓ 階段下のスペースの"Bon Voyage the Love"と題されたインスタレーション。芽生えをのせた舟が航海している風で、綿糸と麻布でできています。
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by artlover3 | 2007-05-18 13:53 | 現代アート

■青木宏希展 (Hiroki Aoki Exhibition)

「メタルアートミュージアム光の谷」の屋外の庭では、現在、青木宏希展が開かれていて、鉄の彫刻作品が見られます。

庭には季節の花が咲き乱れ、遠くには成田空港に離発着する飛行機が飛んでいるのが見え、近くの田んぼでは、今田植えの真っ最中です。そんな場所に青木さんの作品が展示されています。会期は、今度の日曜日(5/20)までですので、お見逃しなく。

=data=
*青木宏希展 (Hiroki Aoki Exhibition)
2007/04/21-->05/20
Metal Art Museum Hikarinotani
http://www.jade.dti.ne.jp/~mam/
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↑鉄の作品が円形に並べられています。
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↓鉄の彫刻の隙間から景色がのぞいて見えるのは、野外の展示の面白さだと思います。
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by artlover3 | 2007-05-16 13:32 | 現代アート

■舘山拓人展 −背後にあるもの− (Takuto Tateyama Exhibition)

千葉県の印旛沼湖畔に「メタルアートミュージアム光の谷」(Metal Art Museum Hikarinotani)という私設の美術館があります。まわりは田んぼで、とてものどかな場所にある心落ち着く美術館です。私はこの美術館のホームページを作っていますので、ときどきのぞいてみてください。

現在、金属彫刻の常設展と、屋内と屋外で2つの企画展が催されています。
屋内では、舘山拓人展が開かれていて、現代風千手観音のようなおもしろい木彫の作品が見られます。

=data=
*舘山拓人展 −背後にあるもの− (Takuto Tateyama Exhibition)
2007/04/21-->05/20
Metal Art Museum Hikarinotani
http://www.jade.dti.ne.jp/~mam/
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↑楠で彫刻して、胡粉を塗った上に白金箔をはっています。
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↑舘山さんの作品は、メタルアートミュージアムの天井の高い白い空間にマッチしています。
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by artlover3 | 2007-05-16 13:06 | 現代アート

■永井夏夕 -un/real- (Kayu Nagai Exhibition)

藤沢市にあるギャラリーヒラワタで始まった永井夏夕さんの個展のオープニングに行ってきました。「鳥製造島」という近未来を思わせるタイトルの絵が目を引きました。

永井さんは、以前ドイツ西部の世界遺産ともなっているエッセンの炭坑業遺産群などを取材し、絵のモチーフをふくらませたとのことでした。イスとテーブルを素材にした作品をつくり、絵と絡ませて見せる手法もおもしろい試みでした。

永井さんは今秋ベルリンに行き、しばらくドイツで研鑽を積むとのことで、今後の展開が楽しみです。

=data=
*永井夏夕 -un/real- (Kayu Nagai Exhibition)
2007/05/12-->06/10
ギャラリー ヒラワタ (Gallery Hirawata)
http://www.g-hirawata.com/
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↑右の大小2つの絵のタイトルは「鳥製造島」。左の絵のタイトルは「昨日見た夢」。
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↑「鳥製造島」のディテール。長崎の軍艦島を思わせる風景だ。
↓庭に設置されたイスとテーブルの作品の向こうに、大作「鳥製造島」の絵が見える。
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by artlover3 | 2007-05-14 00:23 | 現代アート

■池内晶子 "Installation" Akiko Ikeuchi Exhibition

銀座のギャラリー21+葉で、池内晶子さんの絹の刺繍糸を使ったインスタレーションを見てきました。

ギャラリー空間全体を160cmの高さで、ほとんど白に近い淡いピンク色の刺繍糸でおおっていました。

刺繍糸は、クモの巣のようにところどころで結ばれていて、糸がたくさん垂れ下がっています。離れてみると、中央が紡錘形になっているのが分かります。

くぐって見ることもできますが、糸が切れないかどうかひやひやしました。とてもさわやかで美しい空間を見せてくれた展覧会でした。5/19までやっていますので、ぜひどうぞ。

=data=
*池内晶子"Installation" Akiko Ikeuchi Exhibition
2007/05/07-->05/19
ギャラリー21+葉
http://www.gallery21yo.com/
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↑↓作品を見ていると、一つ一つ丹念に糸を結びながらこの大きな作品をつくった作家の執念に頭が下がります。
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↓背を低くして作品の下を通って反対側から見ると、また違った景色が見られます。
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by artlover3 | 2007-05-09 14:06 | 現代アート

■「サイトシーイングバスカメラ」Sightseeing Buscamera Project

現代美術館キーフォレスト871228の開館に合わせて、小淵沢駅と美術館の間をサイトシーイングバスカメラが走りました。

サイトシーイングバスカメラは、文字通り風景を見るためのバスで、バス自体がカメラの構造をもっています。バスの中が暗室になっていて、バスの中央につり下げられた細長いスクリーンに、外の景色が天地が逆に映るしくみになっています。

ピンホールはバスの左右側面に合計5つあり、バスが走り出すと天地が逆になった左右の景色が進行方向と逆に動いていくのです。これは奇妙な体験です。はじめは頭の中がくらくらしますが、とても楽しい体験ができました。

このプロジェクトは、美術家の佐藤時啓さんが考えたプロジェクトです。時折各地で開催されるので、機会があったらぜひ体験してみてください。

*「サイトシーイング・バスカメラ・プロジェクト」Sightseeing Buscamera Project
日程:2007/04/28-->05/06(5/1、5/2をのぞく)
会場:現代美術館キーフォレスト871228
主催:佐藤時啓(Tokihiro Sato)Ray Project(三友周太 Shuta Mitomo)
協力:MOBIUM(河村陽介 Yohsuke Kawamura)
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↑今回のサイトシーイング・バスカメラは、河村陽介さんが企画・運営をしているMOBIUM(Mobile-museum)のバスを使って運行されました。
↓外の景色が天地が逆に映っています。奥の方で説明しているのが佐藤時啓さんです。
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↓バスの側面は黒板になっていて、子どもたちが自由に絵を描いて楽しんでいました。バスの窓にある2つの黄色い円板がレンズになっていて、ここから外の景色が車内に映るのです。
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by artlover3 | 2007-05-09 13:06 | 現代アート